目盛りの10から8の間で振れていた針。
だんだん10まで届く回数が少なくなり、やがて届かなくなる。
気が付くと6や7の辺りを針が指すことも増えてきて、いつの間にか8や9に達することさえも稀になる。そしていずれは7にも届かなくなり……。

「老い」とはつまり、そーゆーことだと思う。