先日の「ためしてガッテン 」で吸収した知識を忘れないうちにと、早速ナベを振った.
調理過程によどみのないよう、あらかじめすべての具材と調味料を完璧にセットした.
お料理番組みたいに、あらゆるものが小鉢に分けられている状態だ.
材料、きざみ具合、分量、配合 ―ミスはない.
黙祷の後、
点火.
「肉はよく炒め、豆腐は油を加えて煮る、片栗粉投入後は強火で焼く・・・.」
呪文のように唱えつつ、一心不乱にナベを振った.
過去の様々な失敗が脳裏をよぎる.
あるときはしょっぱくなり過ぎてノドを通らず、またあるときは片栗粉が少なすぎてシャバシャバになったりした.
もうこれ以上、失敗作を食卓に並べるわけにはいかない.
強い使命感が、ますますボクをナベに集中させた.
・・・10分後.
完成!!
深みのある辛さと甘さ、豆腐のプルプル感、絶妙のトロミ・・・.
自分で言うのも何だが、今回は本当に美味しくできた.絶対にそこらの中華屋で食うよりはウマいと思う.90点はつけても良いだろう.妻も「今までで一番おいしい」と褒めてくれた.
やはりガッテンで得た知識は非常に有効だった.材料や調味料はいつもと同じなのにも関わらずこの味わいの違いは、やはり火加減やコツ以外の何物でもない.あらためてSATOKOに感謝しよう.「ありがとうSATOKO.早く嫁ぎなさい.」
次なる課題はいよいよ、「好好」の味への挑戦だ.
今の段階でも充分「ボクは人よりちょっとおいしい麻婆豆腐が作れるんだぜ、ニヤリ」と自慢できる域には達していると自負しているが、目標はあくまで「好好」の完全再現である.
100点まであと10点.
これから先の道こそが、本当に険しいのかもしれない.