心を引き付けられる写真があります。ずっと見ていたくなるような。
その一方で、スゴくキレイでいい写真なんだけど、全然おもしろくないものもある。
その違いって何なんでしょうか?カメラや技術の差だけではないような気がします。

ボクの考えはこうです。
記念写真や記録用の写真は別として、少なからずアートとして何かを撮ろうとしたとき、そこに写しだされるのは、撮ろうとしてる人間の感性そのものなのではないかと。

カメラは、撮ろうとした人間が「おもしろい」と感じた被写体を形にする道具に過ぎない。

また撮るにあたっての知識(例えば構図など)や、シャッターを押す技術なども、「おもしろさ」を具現化して伝えるためのツールに過ぎないと思うのです。


なんか話がややこしくなってきましたが、つまりは、ある写真を見てボクが「おもしろい」と感じたということは、それを撮った人の「おもしろい」という感性とボクのそれとが近いということの証明であると思うのです。
「おもしろい」を具体化するスキルは当然必要なわけですが、最後にはこの感性こそがものを言うのではないでしょうか?


はい。そんなわけで、第2弾はこれです。

線路

念のため言っておきますが、この場合「おもしろい=笑い」ではありません.

ボクは上の写真をみてゲラゲラ笑ったりはしません.

でもこの線路の交わりと湾曲、そしてその奥に見えるくたびれた車両が何とも言えずおもしろいな、と。

これを撮った人の「おもしろい」とボクの「おもしろい」は近い感じがします.


そしてこれ。

階段

うす暗い階段です。ただそれだけ。

でも、何かよくないっすか?

灰色の階段、先は暗闇・・・。閉塞感と退廃的なイメージが見事に具現化されていると思います。