別れ話と屁

こないだ駅で、ホームのフェンス越しに別れ話をしているカップルを見ました。恥も外聞もなく、明らかにそれとわかる雰囲気です。
電車が来るまでの間、喫煙所でタバコをくわえながらその模様をしばし観戦。５分も経ったでしょうか、なぜか男子は泣きじゃくりながら去っていきます。その背中をホームから涙目で見つめる女子。
いや実に清々しい。８０年代のトレンディードラマ(テレ朝)みたいで、大変滑稽でした。二人の世界には今どんなＢＧＭが流れちゃっているのだろう、とか考えたらおかしくてたまりません。

たまにいますね、こーゆー舞台を選ばない劇場型の若いカップル。鈍器で後頭部をどつきたくなります。やはり「若さ」は「バカさ」と読みましょう。

そう言えば以前西荻窪に住んでいる頃、歩道の真ん中で別れ話をしているカップルに遭遇したことがありました。ボクは横を通り過ぎようとしたら、「プーっ」という大変可愛らしい、しかもごまかし切れない音量のサウンドで、屁をこいてしまいました。
思わず「あっ」と声をもらしてカップルの方を見ると、同時に二人も「えっ！？」みたいな表情でボクを見ていました。
思いもよらぬ形の水入。いや、屁入り。

今まで星の数ほど屁をこいてきましたが、これほどまでに突発的で絶妙なタイミングの放屁は他にありません。