幼い子どもを虐待する親、
甘やかし過ぎる親、
間違った教育に熱心な親、
正しい子育てをしている人を見たことがありません。
どこにその原因があるんでしょうね?
アスリートの親は、
自分と同じ道を歩ませようと幼児期から訓練をし、
政治家や教育者などは英才教育に力を入れ、
全ての子どもたちはいずれかの犠牲になっていることを知らなければなりませんね。
そのように育てられた子どもたちも、
これからの新しい時代に生きていける力が備わっているでしょうか?
僕が見る限り厳しいですね。
現在ニュースでもよく出てくる子どもたちのトラブルや事件は、
大人の犠牲になっている子どもたちの氷山の一角に過ぎません。
このニュースで報道された中学生の子どもさんも、
親の間違った子育ての犠牲者の一人です。
何年か前のブログでも書きましたが、
僕が塾の講師をしていた頃、
中学1年生の生徒の中に落ち着きの無い男の子がいたので、
「お前は、自分の意志でこの塾に来たのか?」
と、訪ねると、
「母ちゃんが塾に行けって言うから来た」
と言うので、
「じゃあ、お前は本当は塾に来たくないのか?」
と言うと、
「はい」と答えました。
それで、
「そうか、じゃあ、お母さんに電話しておくから、塾に来なくていいよ。そして自分から塾へ行く気になったら電話してこい」
と伝えると嬉しいそうな笑顔で、
「分かりました」
と、答えました。
その日の塾の終わりにその子の家へ電話して事情を伝えるとお母さんから了解を得ました。
それから2年後の夏休み直前でした、
聞き覚えのない男の子の声で電話があり、
「先生、塾に行ってもいいですか?」
と言ってきたので、
「えっ!? 誰かな?」
と訪ねると、
「1年生のとき先生が、『塾へ行く気になったら電話してこい』と言われてたから電話しました」
という言葉を聞いて思い出しました。
3年生になって声変わりをしていたこともあり気づきませんでしたが、
「そうかぁー、久しぶりだなぁ。勉強する気になったか?」
と、訪ねると、
「はい、夏休みの講座から行ってもいいですか」
と言うので、
「勿論いいよ、楽しみに待ってるからな」
と言って電話を切りましたが、
翌日、久しぶりに再会したその子は、
身長も伸びて声も変わりたくましくなっていました。
すると、
夏休みの講座から熱心に勉強をしながら、
希望の公立高校へ進学していきました。
そもそも塾というものは、
生徒本人が自らの意志で行かなければ効果はあまり出ません。
場合によっては、
今回の事件のようにかなりのストレスを与えることになります。
ただし、
塾の講師が生徒一人一人をよく見て、
適切なカウンセリングが出来たり、
生徒が自ら勉強に望むような指導が出来れば良いのですが、
多くの塾ではそのような細かい指導は無理なようですね。
ところで、
子どもを塾へ行かせる親の考え方もま違っている人が多いものです。
だから僕は、
塾では通常やっていない「家庭訪問」をしたり、
塾では父母会を開いたりして、
正しい教育の考え方や情報提供などもしてきました。
当時僕は、
国内外の両方の学術団体に所属もしており、
公立学校の訪問やイベント参加に加え、
教員研修などの行事にも参加してきました。
それで分かったのは、
学校も家庭も正しい教育や子育てが行われていないということです。
だからいつまでも、
あらゆるトラブルや犯罪などが解決出来ないのですね。
むしろ、
家庭も学校も「トラブルメーカー」になっています。
宗教が本来の目的から離れず、
それぞれの役割を果たしていればあらゆる問題が解決できるのでしょうけどね。
とにかく文科省や新しく始まる「子ども家庭庁?」なるものも、
全国の家庭や学校の現状を正しく調べて、
正常な子育てや教育が出来るようにすべきですね。
今回は少し長くなりましたが、
今日もブログ訪問有り難うございました。
一人でも多くの子どもたちが救われることを願っております。