今回は、
「心の壁とは何か?」についてお話ししたいと思います。
そもそも「心」は見ることも触れることも出来ないので、
その心に壁とは何なのか? と思うでしょうね。
例えば、
子どもに勉強を教えているときに、
何度教えても子どもが理解できない時など、
「おまえ、頭悪いなぁ。おまえ、バカか」
などと言う人がいます。
しかしそれは、
教え方に問題があるのですが、
もう少し突き詰めるとそのような人は、
自分が出来るという視点から子どもを見ているので、
正しい視点から子どもを見ることが出来ないのです。
つまりこの人は、
「この子は頭が悪い」と思い込む、
自分と子どもの間に心の壁を作っているのです。
またある人は、
物事をやるように言われたときに、
「あの人だから出来るんだよな。自分には能力がないから出来ない」
などと言う人がいます。
しかしこの人もまた、
「自分には出来ない」という、自分の能力に対して「心の壁」を既に作っているのです。
この世には、
このように「心の壁」を持っている人が余りにも多いですね。
もしも全ての人が「心の壁」というものを知って、
全ての人が「心の壁」を崩してしまえば世の中は本当に平和で安全な世界になるでしょう。
例えば、
ベルリンの壁やアメリカとメキシコの壁など、
国境に壁を作る国もありますが、
それ以前に指導者たちの心に壁があるからこのようになるのです。
この「心の壁」を作る人は、
「心の壁を崩せ Part1」でお話しした、
「心の4つの窓」のことも知らないか、意識していないのでしょう。
人は誰も皆、
同じ人間であり、
持っている能力もほとんど同じくらいです。
しかし、
育つ家庭環境や生活環境、子育ての違い、
個性と性格の不一致など様々要素から、
当然能力の違いも出ますよね。
そのようなことを考えず、
自分を中心に人を見てしまうから様々な問題が生じて来るのです。
まずは自分が、
人を偏見の目で見ていないか、
自己中心の傲慢な目で人を見ていないか確認してみましょう。
この心の壁を崩さない限り、
差別や偏見、ハラスメントなどは無くなりませんね。
「心の壁を崩せ」は、
次回で最後になりますの次回も見てくださいますよう宜しくお願い致します。