小学生の頃は、
「神様はいるのか?」
「自分は何のために生まれてきたのか?」
「自分は何を目的に生きていけばいいのか?」
などなど、
自分の存在や人生の目的などについて考えていました。
そして中学生になったみつるは、
授業や教科、学校の目的などについていろんな疑問を持つようになりました。
例えば中学校になると、
中間テストや期末テストなどテストが増えてきます。
すると、
「皆さん、こんどの中間テストは、教科書の〇〇から出ますので確りと勉強するように」
とか、
「こんどの中間テストのテスト範囲は教科書の20ページから27ページの範囲から出ます。確り勉強しておくように」
などと事前に教科担任の先生からテストの範囲が其々知らされます。
そのようなことについてみつるは、
「これって、テストの意味があるのかな?」
「そもそも、テストって何のために、どのような目的で行うのかな?」
などと考えていました。
またある日、
「先生、外国など行かない人は、英語の勉強などしなくていいんじゃないですか」
とか、
「歌手など音楽の仕事につくわけではないので、音楽の勉強などしなくていいんじゃないですか」
などと先生に質問しても、
「大人になったら必要だから」
「将来のために必要だから」
などと、先生方は皆同じようなことばかり言うだけで疑問を解決するような、
納得出来る回答などありませんでした。
学校の行き帰りで見かける大人の人たちが仕事をしているのを見ても、
「あのような仕事のどこで数学や英語が役にたっているのかなぁ」
などと考えてしまうみつるでした。
また、学校の社会の授業では、
まともな授業が少なくて、
社会の先生が休み時間に教室の黒板に端から端までびっちりと文章を書くと、
「次の社会の時間は自習だから、この、黒板の文章をノートに書き写して終わりだ」
と言って教室を後にすることが日常茶判事でした。
みつるは、この事にも疑問を持っていました。
勉強の目的も必要性も何も詳しく教えてくれない、
学校っていったい何のためにあるのだろうか。
教科書の内容を覚えるだけなら、
学校など行かなくても出来るのではないか?
学校へ行かないで山の上でみつるは、
このようなことばかり考えていました。
みつるがこれらのあらゆる疑問を解くことが出来たのは、
20歳を過ぎて勤めた教育研究所にいた頃でした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー 続く ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー