不登校ぎみのみつるも2年生になり、
あのTS先輩も、
そして片想いだった(みつるも片想いの人が多かったかな?)3年生の先輩たちも、
みんな卒業していき、寂しくなったみつるでした・・・・・
と、思いきゃ、
その寂しさも束の間の出来事?
今度は新しく入学してきた1年生、
その1年生たちにも、
あっという間に覚えられてしまったみつるでした。
やがてある日の青空教室、
相変わらずみつるは、
山の上にいました。
岩の上に寝っ転がって空を眺めていると、
遠くからカラスの鳴き声が近づいてきました。
鳴き声のする方を見るが、
「あれっ!? カラスの鳴き声はするけど、カラスがいない?」
しばらく鳴き声のする方を見渡しましたが、
やはり、カラスは見当たりません。
すると、
白い鳥が1羽近づいてきます。
「まさか、あの鳥じゃないよな」
と、思っていると、
その白い鳥が、
カアー、カアー、カアー、
「えーっ!? あの白い鳥はカラスかぁ~!?」
しかし、
他に鳥は飛んでもいないし、
確かに鳴き声は上を飛んでいるあの白い鳥だ。
直ぐにも家に帰って皆に知らせたかったが、
みつるは学校をサボっているのでそれも出来なかった。
それにしても、
「白いカラスは本当にいるんだな」
そう思うみつるでした。
だが、
そのような白いカラスを見たのは、
その時の一度だけでした。
その後も黒い普通のカラスを見る度に、
「あの白いカラスは、もう2度と見ること事ができないのかなぁ」
と思うのでした。
ーーーーーーーーーーーー 続く ーーーーーーーーーーーーーー