みつるも、
何とか6年生になり、
それでも学校は不登校ぎみでした。
そのようなみつるでしたが、
小学校最後の思い出になったのが、
修学旅行でした。
出発の前夜、
着替えや食べ物、
それに旅行のために買ってくれた真新しい靴、タオルにハンカチと、
旅行へ持っていく必要なものを一つ一つ確認しながらバッグへ詰めるなど準備をしました。
出発当日の朝、
やはり楽しいときには起きるのも早いみつるでした。
ウキウキ気分で顔を洗うと、
嬉しさのあまり食事も落ち着いて食べられません。
食事を終えると、
持っていく荷物の最終点検をしました。
母も朝食の後片付けを済ませると、
みつるの見送りのため出かける準備をしていました。
準備が終わるとみつるは母と一緒に隣の集落の友達などとの待ち合わせの場所へ急ぎました。
細い山道を下り、
待ち合わせ場所の道路へ着くと、
みんなが来るのを待ちました。
やがて母の知り合いが運転するトラックがやって来ました。
皆は見送りのお母さんやお父さんと一緒に、
トラックの荷台に御座などを敷いて乗っていました。
みつると母も、
トラックに乗り込むと楽しそうに会話する親たちと、
振り落とされないようにトラックにしがみつくみつるたちを乗せて、
皆の集合場所へと向かいました。
集合場所は、
路線バスの終点にあるバスの車庫の前です。
到着すると既に来ている先生や皆がいました。
やがて先生の合図で皆は車庫の中へ整列し、
旅行に行く際の注意事項や、
途中で他の小学校の生徒と合流することなどの説明がありました。
説明では、
みつるたちのT小学校とKB小学校が同じバスで、
もう一台のバスにはKN小学校とKY小学校が乗ることになっていました。
そこへバスが到着し、
バスガイドさんや運転手さん、そして同行する担任の先生に教頭先生と、
もう一人保健の先生? だったかな? 同行する女性などの紹介がされたあと、
全員バスに乗り込むと、見送る親たちを後にバスは出発しました。
しばらく走ると合流するKB小学校の前にバスは停まり、
生徒と引率の先生方がバスに乗ってきました。
日田市へと入ると、
市内の公園でもう一台のバスと隣り合わせに停まり、
トイレ休憩です。
しかし、
みつるの記憶には、
旅行先の数ヶ所しか残っていません。
最初に訪れたのが、
中津市の青の同門、青の同門ではバスを降りて、
トンネルを手堀した禅海和尚さんの説明を聴きながらトンネルの中を歩きました。
その次に行ったのが福沢諭吉の旧邸。
やがて中津市を離れると次には山口県でしたが、
山口県では魚市場やソーセージ、ハムなどをつくる工場見学。
その後に訪れたのが、
国語の授業でも習った「耳なし芳一」が祭られているという赤間神宮でした。
赤間神宮はとても広く、
正面から入って直ぐに目についたのが、
大きな赤鬼の像でした。
それから坂を上ると、
お墓や、耳なし芳一が琵琶を奏でた縁側という場所などを巡りました。
福岡の旅館へ着いたのは夕方でした。
部屋が割り当てられ、
みつるたちの部屋は二階の畳の間でしたが、
障子の窓を開けると裏は公園になっていました。
だが、
そこで驚いたのは公園と窓の間に線路があり、
電車が走っていたことでした。
夕食を済ませ、入浴を済ませると、
消灯時間になり先生方が見回りに来ました。
ですがその後は皆さんも予想通りかと思いますが、
そこはやはり元気な男の子たち。
早速、枕の投げ合いが始まりました。
が、それも先生に注意され、
その日は終わりました。
・・・・???
う~ん、それ以降は思い出せない。(´・ω・`)
ーーーーーーーーー 続く ーーーーーーーーー