小学校2年生の頃ではなかったかと思います。

ある日の夕食の時の出来事でした。

家族みんなで夕食のために炬燵を囲んで座りました。

僕も座ろうとしたのですが、

突然、天井に吊るされたランプから、

何か丸くて小さな黒いものがフワフワと降りてきて、

自然に突き出される僕の手のひらに乗ってくるんです。

それが、

1つや2つではありませんでした。

次々と降りてくると、

それが手のひらで大きくなっていくので、

手を引き込もうとしたのですが体が動かず、

怖くなって泣き叫ぶのですが、

他の家族には見えていないようでした。

母が、

「大丈夫、何もおらん。何もおらんから、泣かんでもいい。心配ない」

と、一生懸命なだめるのですが、

僕には、

その黒いものが手のひらで大きくなっていくのが見えて、

手が重たくなるんです。

とにかく怖くて泣いていると、

いつの間にかそれは消えていました。

すると、

弟たちは不思議そうな顔をして僕を眺めていました。

ところが、

翌日も、その翌日もそれは続き、

一週間続いた後は、

その後二度とそのような現象は起こらなくなりました。

じつはこの現象のことを、

26歳の頃だったかと思いますが、

福岡県のある霊能者の人に相談したところ、

「それは、天使ですよ」と、

あっさり言われたのを忘れません。

しかし、

僕の不思議体験はその後も、

いろんな形で起きてきました。