家に電気がついたのは、
小学校3年生の終わりごろかな?
若しくは4年生になってからかな?
ハッキリとは覚えていませんが、
その頃までは電気が無いのでランプの灯りで夜を過ごしていました。
そのようなランプ生活の中で、
不思議な体験は更にエスカレートしていきました。
そんなある日のことでした。
当時住んでいた集落から隣の集落へ向かう山道があり、
一年に数回、薬屋さん、魚屋さんなどの行商の人、
それに時々山仕事の人や郵便配達の人などが利用する程度の山道でしたので、
知っている人しか行けない荒れた道でした。
ある日の夜、
夢とも現実とも分からないような月明かりの中で、
僕は一人その道を隣の集落へ向かって歩いていました。
すると、
杉林の中を歩いているときに突然目の前にお店が現れたんです。
その場所は現実にありましたが、
実際のその場所には当然お店などは勿論、何も無いところでした。
店の前に行くと、
灯りの点いた店頭には傘やいろんなオモチャが並べられていました。
中へ入っていくと、
所狭しとお菓子やオモチャをはじめ、
いろんなものを売っていました。
店の中でいろいろ見ているうちに記憶は薄れて、
そのあとのことはハッキリとは覚えていませんが、
そのときはキツネにでも騙されているのだと思っていました。
その後も数ヵ月から数年と、
間隔を広げながら幾度となく、その店の記憶が頭の中に甦ることがありました。
ところが不思議なことに、
1989年の夏に訪れた韓国のこの場所(下の写真)、
この近くにポツンとあったお店に行くと、
夢の中で見たのとほとんど同じで、
とても懐かしさを感じるお店でした。
ですから、
この写真を見る度にあのお店の事を思い出します。
そして韓国でこのお店を知ってからは、
以前に何度も見た夢の中のお店は見なくなりました。
これもまだ、
不思議な出来事の始まりに過ぎません。
まだまだみつるの旅は続きます。