今回の子どもたちからの質問もよくありますね。

「何で勉強しなければならないの?」

あなたはどのように説明していますか?

「大人になったら必要だからよ」

「勉強してないと、大人になって困るからだよ」

「将来のためだよ」

などなど聞こえて来そうですね。(^o^)

実際に僕も、

これらの言葉は沢山聞いてきました。

でも、

これでは抽象的で漠然としており、

ましてや子どもたちには分かりませんよね。

僕も小学生の頃は、

この疑問についてよく考えていました。

ところで皆さんはどうでしょうか、

算数・数学を日常生活の中でどれだけ活用していますか?

国語で習った漢字をどれだけ遣っていますか?

音楽や美術は生活の中でどのように活用されていますか?

学校で学ばれた事をどれだけ日常生活の中で活用されていますか?

おそらく、

思い当たるのはほんの幾つかではないでしょうか。

勉強を頑張り成績優秀で京大、東大を卒業しても、

仕事も無かったり、犯罪に手を染めたり、

そのようなニュースもよく見掛けますね。

だからと言って、

勉強していなければ尚更社会についていけない。

僕も有り難いことに公立学校の教職員研修会へ参加させて頂ける機会に数回恵まれました。

そこで参加された先生方に、

「担当の教科の必要性について、生徒から質問されたらどのように説明されますか?」

と、訪ねると、

殆どの先生が明快な回答を有していないので困るとの事でした。

ですから、

一般の方であれば尚更難しい質問でしょうね。

そこで僕の場合の事例を少しお話ししたいと思います。

例えば算数・数学については、

「小学校では算数なのに、中学校からは何故、数学と言うのか。それは、算数は計算、四則計算を中心に様々な計算について学ぶんだよ。

それで中学校からは小学校で習った計算を活用しながらその応用の基礎的なものを学ぶが、

算数と違って数学は、計算よりも『演繹法、帰納法、類推法』と言った物事の推測・推理能力や思考力、証明、解析・・・など、計算力以外の能力の育成が多くなる。

例えば、社会に出れば様々な問題が溢れている。それらの問題を解決するための方法にも方程式が必要なんだ。それに、皆が使っているパソコンも関数をはじめ、数学が必要なんだよ。

買い物で計算するくらいなら、小学校で習う算数だけで十分だよね」

これは数学の必要性についての一部ですが、

数学だけでもまだまだ話は尽きません。何故なら、質問してくる生徒の内容や理解度にもよるからです。

それから、

「外国に行かないのに何で英語を勉強しなければならないの?」

と聞いてくる生徒には、

「じゃあ、日本にいたら英語は必要ないのか? 例えば、いまや沢山の外国人が日本へやって来ています。もし、道を訪ねられたら教えてあげられますか? 

それに、日常生活の中でも沢山の英語が遣われているね。カレンダー、テレビ、ラジオ、テーブル、それからスポーツでも野球では『ストライク、アウト、セーフ』などと英語の連続だよね。

ただ、発音など日本語化しているものが多くて気づかないのかな? ましてやこれから国際社会になれば尚更英語は必要だよね」

※じつは、日田市のとある塾で授業中に、台湾から仕事で来日していた人達が、コンビニエンスへ行く道を英語で訪ねてきた事がありました。

また、ある生徒は、

「それじゃ、高校入試には音楽は無いけど、何で音楽の勉強が必要ですか。それに歌手になるわけでもないのに」

と聞いてきました。

さて、

そこでもしこの質問に対して、あなただったらどのように説明されますか?

これは、宿題にしましょう。

とにかく、

子どもたちが理解できるように説明してあげると、

子どもたちも勉強の重要性、必要性が解れば自から勉強するようになるのです。

ですから、

塾でも家庭教師でも、

僅かな勉強で成績を上げることが出来ました。

勉強出来ない子どもに対して、

「そんなことも分からんのか」

「勉強しなさい」

このような言葉は禁句ですね。

家庭では勉強そのものよりも、

勉強の楽しさ、面白さに気づかせる事が大切ですね。

一方、学校ではキチンとその目的や役割について説明する事が必要です。

今後更に変化していく未来を歩む子どもたちの為に、

正しい子育てや教育で優秀な人材を育てましょう。\(^o^)/