先日の投稿記事に書きました子どもからの6つの質問のうちの一つ、
① 何で学校に行かなければならない?
と聞かれたときと、あなたならどのように説明されますか?
僕も子どもの頃、長年この事で悩んでいました。
一般的には回答として、
「勉強しなければ大人になって大変だよ」
と言うのが多いように思います。
確かにそれも間違いではありませんが、
果たしてそれだけで子どもは納得出来ますか?
それだけで教育は成立しますか?
それだけで確りした人間形成が出来ますか?
おそらく子どもだけでなく、僕も納得出来ませんし、
知育だけで世の中が良くなる事は無いから、社会には多くの問題が蔓延っているのでしょう。
そもそも学校教育の根幹は「児童憲章(母子健康手帳に記載)」ですが、
これは、
家庭教育、学校教育では特に、とても重要な事項ですね。
その児童憲章の第2項目に、
「すべての児童は、家庭で、正しい愛情と知識と技術をもって育てられ・・・」
とあります。
それが学校教育では、「徳育」「知育」「体育」という三本柱になるのです。
(※⬇図1に示すようになるのです)
ところが家庭では、
まだ幼い子どもが、数字が50まで、100まで言えるようになった。
文字が読めるようになった。
書けるようになった。
このようなことは普通にあることですが、
幼児専門の塾にまで入れて教育しようとする無知な親もたまに見かけます。
本来、小学校入学までに必要なのは、
他に沢山あるんですよ。
例えば、
愛情を多く与えるのは最低限の常識的なことであり、
親子でコミュニケーションを取りながら遊ぶとか、
大衆食堂等では走り回らない、静かにテーブルにつける、大きな声を出さない、
人のものを勝手に触ったり取ったりしない、
人に物を投げつけないなどなど、
しつけやルール、マナー等を教えることも大切な事ですね。
しかし、
ルールやマナーを無視する人が指導しても、
当然、子どもは言うことを聞きませんね。子どもは大人の全てをよく見ているのですから。
話が少し逸れましたが、
何故、学校へ行かなければならないか?
以下はあくまでも、義務教育(小学校・中学校)についてです。
義務教育とは本来、
大人になって社会へ出たときに、「最低限これだけは必要」と思われる知識や技術等を身につけるところですが、
もう一つ重要なのが「個性教育」や「人間関係」の育成です。
これらは集団教育の場である学校でしか出来ない教育です。
多くの人が勘違いしているように、
「知育」だけを行うのであれば、
優秀な教育のプロがいる塾や家庭教師がいるので学校へ行かなくても良いでしょう。
しかしそれは大きな間違いですね。
僕もむかし子どもたちを指導して解ったのですが、
子どもの学力を伸ばすには個別指導よりも集団教育の方が楽に全体を上げられます。
ただし、
一クラスの理想の人数は、35~45人で、中でも40人が最も楽で理想でした。
それから、
学力を伸ばすには、
授業中の姿勢や態度なども重要ですが、
教える側の姿勢や態度なども重要です。
あまり精細に書くには長くなりますので、詳しく知りたい方は団体で僕を呼んで頂ければお話に御伺いしますので、その時には宜しくお願い致します。
ところで僕もカウンセリングをしていましたので、
当然ながら不登校の児童・生徒の相談も受けてきました。
その不登校児童・生徒の中には、
ほんの些細な悩みごとから、
生死をさ迷うほど深刻な悩みを抱えている子どもまで様々です。
しかし不登校児童・生徒の大半は、
2時間から3時間程度の話で解決出来ることが分かりました。
また、その大半の原因が親や教師にあることも分かりました。
でも現実問題として不登校児童・生徒を学校へ行けるようにしなければなりません。
そこで僕の場合は、
学校の目的や役割について説明し、
投稿してからすべき事までアドバイスします。
ですがこれも、
本人との信頼関係が出来てからでなければ上手くいきません。
その「信頼関係」を短時間で築くには、
子どもを取り巻くあらゆる環境、情報が必要であることと、
何よりもまず自分が有言実行者でなければなりません。
日頃から子どもたちとコミュニケーションを取るよう心掛けましょう。
未来の素晴らしい人材が育つことを切に願っております。
※⬇図1