昔から「三つ子の魂百まで」という言葉があるように、
幼児期の子育てはとても重要です。
ところが、
全体の約9割以上の家庭が、
間違った子育てをしているのが実情です。
赤ちゃんが生まれれば、
役所から渡される「母子健康手帳」ですが、
その大切さを詳しく解説して渡している役所がどれだけあるでしょうか。
ほとんどのお母さん方は、
「役所から、大切に保管してくださいとは言われましたが、それ以上のことは聞いておりません」
と、言われます。
先日、
知人から幼児期の子育てについて相談がありました。
その知人には、
幼稚園の長男、3歳の長女、そして誕生したばかりの次女の3人の子どもさんがいます。
周りのママ友さんたちの間では、
「足し算・引き算や掛け算・割り算までが出来るようになった」
「英語は幼児期から習わせた方がいい」
などなど聞いているようで心配だとのことでした。
ほとんどの専門家さえ、
「これが正しい子育てです」
と言いながらも、すべて正しいと言える専門家は少ないですね。
幼児期の子育てについて結論から言えば、
小学校入学までに最低限のことが出来ればよいのです。
一人で着替えが出来たり、トイレに行けたり、日常生活の基本的な事が出来て、簡単な会話が出来ること。
次に多くの人が勘違いしているのは、
「家庭教育」と「学校教育」を混同して捉えていることです。
例えば、
「うちの子は、数字を100まで言える」とか、
「足し算、引き算それに掛け算割り算まで出来る」、
という人がいるようですが、小学校入学までに数えられる数字は、せいぜい20くらいまで数えることができれば十分です。それに、数には順序数と個数の二種類があることも教え、
更には同じ算数でも、もっと大切なことはたくさんあります。例えば、形や数量、大小の違いなどを理解させることも大切です。
幼児期に英語を教える必要もありません。
とにかくあまり重要ではない事に注意をはらい、本来最も重要な人格形成の礎となる「徳育」が出来ていない人が多いということが大問題です。
それから、
健康な子どもさんであれば、
3歳前後になると、いろんな事象に感心を持ち、質問が多くなりますね。
じつはその時の対応いかんによって、
その後の子どもさんの人生に大きく影響していきます。
子どもさんが質問してくるのは成長の証ですが、
それを、「うるさい、あっち行ってなさい」とか、「今忙しいから後にしなさい」などと言ってはいませんか?
子どもさんの質問を切っていると、
親への不信感がつのり、何かあっても相談してこなくなったり、勉強嫌いになったりします。
子どもさんの質問が少し鬱陶しいと思われた時には、
「それは、どうしてかなあ?」とか、「何だろうねぇ」などと言って、
少し子どもさんに考えさせるように話すのも大切ではないでしょうか。
現代社会の「常識」の大半は間違いです。
子どもさんを優秀に育てたいと願うなら、先ずは親が賢くならなければなりません。
真実を知って、賢い子育てを実践し、
本当の優秀な人材に育てましょう。
例え東大へ進学したとしても、ただ、それだけです。
それ以上のものを子どもさんに与えてくださるよう願っております。