近年では、
「これは良かった~」
と言えるようなテレビドラマがなかなかありませんが、
今年は元旦に放送されたNHKのドラマ「風雲児たち~」に続いて、
今夜の金曜ロードショー「天才を育てた女房~世界が認めた数学者と妻の愛~」(日本テレビ系)がとても良かったですね。
今夜のドラマ(同上)を見ながら重ねて思い出したのが、
むかし放送された、北里柴三郎の物語でした。
北里柴三郎も海外の学会などからは認められていたものの、
日本の学会からは阻害され、認めてもらえず、
その北里柴三郎を救ったのが福沢諭吉でしたね。
そして今回の数学者 岡潔の場合も同じように日本の学会などからは認められなかったが、フランスの有名な数学者の助けで日本でも認められたということや、
北里柴三郎も岡潔も共通するのは他にも、最後まで諦めずに成し遂げたこと、そして家族や妻の苦労と、最後まで夫を信じて支えた妻がいたということです。
そしてもうひとつ、
今夜のドラマにも登場しました湯川秀樹と岡潔の様子などが重なって思えたのは、
むかし大分県の三浦梅園に湯川秀樹を迎えられたときの事を話してくださった、湯川秀樹との交流もあったという国士舘大学教授の高橋先生の話でした。
そしてまた、
このようなドラマを通して見えてくるのが、
日本の学会の世界的基準からの低さや、様々な問題点です。
日本人のノーベル賞受賞者の皆さんは、揃ってこの事を言われますね。「日本にいてはノーベル賞の受賞は難しい」と。
僕自身も国内の学会と国際学術機関にお世話になった事があるので、その差や問題はよくわかります。
何れにせよ、
日本国内の学術機関にも過渡期が訪れています。
今後日本の学術機関にパラダイムシフトが起こることを願っております。