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私も昔、末期癌と闘う二人の患者さんと同じ病室入院したことがありました。
そう、
あの阪神淡路大震災の時でした。
1995年1月7日に緊急入院。
四人部屋
病室に入るとすぐ右側に私、
そして窓際に末期癌の二人がいました。
入院後一週間で私の酸素マスクは外され
やっとトイレにも行けるようになりました。
同室の皆さんとも少しずつ話が出来るようになると、
何故か不思議なことに、
私の体調が良くて、皆さんを笑わせていると、
末期癌の二人も笑い、その二人の体調も良く、看護師さんも驚くほどでした。
だが、
私の体調が悪く、寝てばかりいると、
他の二人も体調が良くない様子で寝ていました。
末期癌の二人の方の内一人の方は、抗癌剤を使用しており、もう一人の方は使用していませんでした。
ある時私は、外出許可を取り自宅へ。
そして、自宅に置いてあった一和という会社の朝鮮人参を持って病室に戻ると、
毎日少しずつ飲んでいました。
ある日、
末期癌の一人で抗癌剤を使用していない方の人が、
「何を飲んでるんですか?」
と尋ねて来たので説明すると、
「私も飲んでみたい」
と言うので少しあげました。
すると、自分も欲しいと言うので、取り扱っている人に病院へ持って来てもらいました。
その方が飲みはじめて数日後の事でした。
それまでは、昼夜問わず寝たきりだったその方が、
夜中に起きて、何か食べていました。
閉められたカーテンに映る影、その方が座って何か食べている姿は、
とても末期癌で寝たきりの人には見えませんでした。
その方の、奥様はほぼ毎日来ていましたが、昼間の寝ている時にしか来ないので、当然夜中の事は知りません。
そこである日、
夜中の出来事を話し、昼間来た時になるべく寝ないようにしてみてくださいとお願いしました。
やがて私は病室を変わり、間も無く退院しました。
暫くしてお見舞いに行くと、その方は自宅に戻ったそうでした。
それで自宅を訪ねると、ベッドに起きて少しだけお話しました。
その後暫くして亡くなられたそうですが、あまり苦しむことなく息を引き取られたそうでした。
そしてもう一人の抗癌剤を使用していた方、仮にIさんとします。
ある日の夜中に私が、自宅でパソコンをしていたら、突然パソコンに不思議なノイズが入り、
一瞬そのIさんの声がしたような気がしました。
と、その直後に電話が鳴り、
「もしかしたらIさんが他界したのかな?」
と思いながら受話器を取ると、
そのIさんの娘さんからでした。
「今、父が息を引き取りました・・・」
私は一瞬言葉を失いましたが、お悔やみの言葉を告げて受話器を起きました。
それから私も癌について勉強はじめました。
今でも、癌と闘う人たちに何か出来ないかと常に意識しております。
癌の治療に医者は必要ですが、最終的に病気を治せるのは、患者さん本人の努力です。
それを手助けするのが医者であり、カウンセラーです。
癌の治療に専念する知り合いの医師(東京都内のある病院)に尋ねたら、
「末期癌以外は、入院しなくても通院で治せます。それに進行癌までならほぼ100%治る」
とのことでした。
私も四年前、腸に腫瘍が見つかりましたが、手術を延期、延期で一ヶ月ほど延ばし、諦めて手術にのぞんだところ、突然医師から
「腫瘍が無い」
と言われ、結局手術は中止になりました。
今は医療もかなり進んでいますので、最後まで諦めず頑張りましょう。
今私に出来ることは、医師と協力の元、患者さんに元気と勇気を与え、患者さんの免疫を上げ自己治癒力を高めるのをお手伝いさせていただく事だと思っています。
