9/17~18 from istanbul to Thailand Bangkok


朝からイスタンブール空港へ目指す。


道に迷っても大丈夫なように少し早めに宿を出たけど、

案の定、空港まで行くのに手こずる。


遠ざかるイスタンブールの喧騒を電車から眺めながら

徐々に田舎へ進む電車の中で様々な思いが巡らされた。


  中東旅行の終焉 = しばしの旅行生活の中断


切ないながらも、絶対また世界を旅してやろうという気になった。


そして向かう先はタイ。


システム化された出国手続きをあっけなくパスし、

ラウンジでタバコを吸いながら搭乗機を待つ。



不安と期待を寄せて初めて旅立った外国、タイ。

そこへ旅の最後にストップオーバーで寄ることに。


もちろん、友達に会いに行くのが1番の目的だったけど、

旅生活の最初と最後を、この思い出深い国で終わらせるのも悪くないな、と思った。




途中、経由地のドバイの夜景を見ながら

1日がかりでバンコク国際空港、ドンムアンへ。



なぜかたった4回しか入国していないタイヘ来たとき

懐かしさと“帰ってきた感”さえ感じた。


やっぱり自分はアジア人。

中東とアジアにはそこまで違いがあるのだろう。


慣れた感覚で入国手続きを済ませ、

バスでカオサンへ向かうが、

全然へんてこな場所でバスは終着する。


クソ暑い。

東南アジアの蒸し暑さは耐え難い。


バックパックをかついで

ひたすらカオサンへ辿り着くための情報を集めようとする。

タイ特有のタイトな学生服を来た女学生に目を奪われながら・・・。



慣れたハズのバンコクで

まだまだ旅人として未熟であることを思い知らされながら

また、バンコク名物の渋滞に巻き込まれながら

なんとかカオサンロードへ到着。


過去2回泊まった事のある宿でお世話になることに。

オーナーらしき中年女性のほほえみは未だ健在だったけど、

さすがに俺の顔は覚えていないらしい。


シャワーを浴びて、大好きなセンレックで腹を満たし、

懐かしの公園へ行く。


相も変わらず、宿の側にある公園では

涼しくなる6時からエクササイズが行われていた。

(以前きたときはインド人のエンジニアと仲良くなった場所)

懐かしき公園



何も知らずに初めて海外へ1人旅したときに見た光景が

すべて変わらず目の前に広がっている。


なつかしさのあまり、少しセンチメンタルに。



夜は知り合った日本人の大学生2人と

カオサン裏の屋台で、カオパット(炒飯)を食べる。


彼らと別れると、

1人バーへ入り、ギターの生演奏を聞きながらシンハーを飲みまくる。

昔だったら、バーなんか入らずにセブンイレブンで買ったビールを

道端に座って飲んでいただろうに。。。


最高の瞬間だった。


やっぱりまたいつか旅生活をしたいと思った。



アユタヤに住む友達と連絡を取り、

今晩は気持ちよく就寝。


9/16 from istanbul


最悪の目覚め。


昨晩のことが単なる悪夢であったことを願うけど、

現実であることを受け入れなくてはならない。


幸い無事に帰ってきていることに感謝し

なんとかプラス思考に切り替える。。。


が、やっぱり寝覚めが悪く、しばらくベッドにうづくまる。


吐くほど飲まされたことにより、

体の調子もすこぶる悪い。


明日には出国なのでお金が足りなくなることはないけど

旅の終焉としてはバッドエンドに近い。


ミスした自分に腹がたつ。



そんな最悪な朝に、テラスから見える景色↓


宿から


アヤソフィアとブルーモスクは

いつでも変わらない佇まいで街を見守る。


宿から


ホテルのスタッフとの会話もさえない。

昨晩、俺と同じようにタクスィムでひどい目にあった男も

かなり不機嫌そうな様子で卵焼きを焼いている。



気持ちを切り替え、最後のイスタンを楽しもう。


ここ3日のうちにかなりハイペースで観光したので

そろそろ見るスポットがなくなってきた。


なので、船でアジア側へ渡り、

また違うイスタンブールの表情を見よう。



(船着場まで行く途中にある鉄道駅で。)

駅

鉄道



船に乗り、「カドキョイ」という街までは30分ほど。

安い運賃で、ヨーロッパとアジアをまたぐ船旅を楽しむ。



着いたそこは、これまで歩き回っていたスルタンアフメット地区とは

趣が全然異なり、観光客はいない。


オシャレなお店やカフェ、近代的な商業施設、色彩キレイな看板・・・

モダンな建物ばかりが目立つ。歩く人も都会の洗練さをもっている。


カドキョイ



ベンチもオシャレ。

カドキョイ


路面電車も、絵になる。

カドキョイ



ああ、ついにヨーロッパに来てしまったんだな。

ほんの1ヶ月前はエジプトの砂漠にいたのに・・・。



そう、イスタンブールは大都会。


だいたい今まで自分が行ってきた都市では、

観光客のいるエリアが最も栄えていた気がする。

少し遠くへ行くと悲惨な貧しさが見えたりしたものだ。


しかし、ここイスタンブールは、

観光客がいないところの方がむしろ都会的。


それそのはずかもしれない。


観光客がいる旧市街は、歴史的建造物が立ち並び、

「住む」 「働く」 には、むしろ不便さがあるのかもしれない。



エリアによって違う表情を見せてくれるイスタンブールは奥が深い。




カドキョイ


ヨーロッパ的な色使いが旅の終わりを感じさせる。


カドキョイ




散歩をした後、ネットカフェへよったら、

料金がスルタンアフメットの半額ぐらいだった。


やっぱり観光地プライスは怖い。


カフェのテラスでお茶をして、街行く人を眺め、

おいしいフレッシュジュースに舌鼓。


カドキョイを離れるとき、

港の側で、物売りなんだか物乞いなんだかわからない人を発見した。


なんか、無性に愛おしく思えてきてお金を払ったのを覚えている。





さよなら、カドキョイ。
カドキョイ

船からみたスルタンアフメットのモスク群。
帰港

カモメが餌欲しさについてくる。
帰港

最後の夕日となるだろう。
帰港

おばあさんの黄昏。
黄昏


船で知り合ったトルコ人。

軽く人間不信になっていた自分にとって、その優しさが嬉しかった。
友

宿への帰り道、トプカプ宮殿を通る。
トプカプ前


いよいよ最後の夜を迎えます。
最後の夕日

最後の夜は、おとなしく宿に併設されたバーでビールを楽しむ。

日本人の女性旅行者たちと飲み、お互い旅の思い出を語る。


なぜか妙に安心した。楽しい夜だった。


一緒に夜のテラスで写真を摂ることに。

夜の宴

ブルーモスクのライトアップはまた見たい。
ブルーモスクとの別れ

9/15 from istanbul


イスタンブールも3日目になり、

街にもちょっと慣れてきたところ。


こんなときは、

ぶら~っと歩いて回るのもよし。



おっと、気付くとお金がピンチ。

銀行で両替することを始めの仕事に選ぶも、

大都市なのにレートがいまいちで渋い顔。


しかも、イスタンブールなら両替できるかもと聞いていた

シリアポンドが両替できず、多くのお金がただの紙くずに消えた。。。



さて、

一大観光スポットのグランドバザールにでも行って見よう。


暑い暑い中、20分近く歩いてバザールへ到着。


グランドバザール


市場を周るのは好きだけど、

やっぱり観光地化された市場はなんか違和感を感じる。


グランドバザール



特に今は荷物になるから何も買わず早々に出まして、

カッパドキアで出会った知運さんオススメのスュレイマニエ・ジャーミィへ。


途中で大きなブドウの房、2つを2ドル程で買って

歩きながら丘を登る。


大学のような建物を過ぎると

そこは静かな佇まいのスュレイマニエ・ジャーミィ。


スュレイマニエ・ジャーミィ


お昼時に差し掛かり、

中では信者のみが参加できる儀式を行っていて

自分は蚊帳の外。


でも、ブドウがあれば大丈夫。

気持ちいい風が通る日陰の下、

ブドウを1粒1粒ほおばりながら、

静かに儀式が終わるのを待つ。


ぶどう


そんなとき、子どもが寄ってきた。

なにやら、その子どもたちは

儀式から出てくる信者たち相手に物売りのビジネスをしている

たくましい子どもたちのようだ。

でもそこはまだ幼い子どもたち、

ブドウを餌にすると簡単に寄ってきた。


ジャーミィの子ども

しばらく子ども達と、涼しい風を愉しみながら時が過ぎるのを待つ。


スュレイマニエ・ジャーミィ


13時も過ぎると、

こんなにも中に人がいたのかという位、どっさりと人が溢れ出てきた。


ようやく中に入れると、

そこはブルーモスクに負けず劣らず素晴らしいジャーミィ(モスク)。


スュレイマニエ・ジャーミィ


なんだ、

イスタンブールはどのモスクに入っても驚かされるんだな・・・、

なんて思っていると、


そこには荘厳な信者たち。


祈り



祈り



美しいショットも撮れて満足。

静かで観光客が少ないのに美しいこのジャーミィが好きだ。

スュレイマニエ・ジャーミィ



子丘にあるスュレイマニ・ジャーミィからは、

昨日訪れたガラタ塔やガラタ橋が眺望できる。


初めての土地は距離感がわからないものだけど、

歩いていけるエリアしか動いていないものなんだな~。


お腹が急激に減っていたので、

全くローカルなお店でドネールケバブをほおばる。


頼んだコーラがまた格別にうまい。

ハンバーガーとコーラは世界共通の組み合わせなのだと再実感する。


坂を下れば、あらアッという間に昨日のイェニ・ジャーミェに出る。

その脇にはエジプシャンバザールが広がる。


エジプシャン・バザール


ここはグランドバザールより中東の香りがするものの、

つい1ヶ月前にエジプトに滞在していた者にとって、

あまりにその名との違いがありすぎる。


しかし!

商売っ気丸出しのこの市場のお店で

トルコ菓子をお土産に買ってみる。


どこだって買物はコミュニケーションだ。

店主との信頼、その店で買う気になったら値段などそう気にならないのは

観光客だけなのだろうか。


エジプシャン・バザール

ストレスフルなエジプシャンバザールを出て、

再び歩いてグランドバザールへ。


意外と近いはずなのに、方向感覚を失っているため

不安になりながらさまよう。

でも、ちゃ~んとたどり着くのがまた不思議。


エジプシャン・バザール


部屋着になりそうな

トルコ一番人気のフットボールチーム「ガラタサライ」

のTシャツを買うのに交渉開始。


4000円ぐらいから始まり、


「高すぎるわオヤジ、1700円ぐらいじゃないと買う気がしないね」


といってちょい無茶めに出て、店を離れようとすると、


「おいおい待て待て、じゃあその値段にしたる!」


と言うので、案外といけるもんだな、と心で笑いました。



しかし、

他の店で同じものを売っていたので試しに値段を聞いてみると、


「それレプリカでしょ?もっと安い値段で買えるよ」

と、教えてもらいました。


・・・


本物のシャツは高いのだけど、

レプリカはべらぼうに安い。。。


完全にだまされたと思って、

先ほどの店へ戻って返品しようとするけど、

クーリングオフは適用できず。

もはや手遅れ。完全に自分が甘ちゃんでした。


「誰も本物だとは言ってないだろ?」

と一蹴されました。


旅中の交渉は慣れてきたと思っても、

まだまだ現地の人の方が1歩も2歩も上手なんですね。



そもそも感覚が狂うのはイスタンブールの物価の高いから、

そして観光客が多いために観光客プライスに狂ってしまうんだ

と他人に責任を押し付けるように・・・笑



他にも、最後の都市となるイスタンブールでは、

お土産をたくさん買ってみる。


エジプシャン・バザール

チャイを愛する中東地域から帰る者にとって、

チャイグラスは何とも懐かしくなりそうな最適なお土産だと思った。


トルコの地酒「Raki」もこの側で買うことに。

※白くにごるはみがき味のようなお酒


そうこうしているうちに陽は落ちる。


宿の人と、

ブルーモスク前でディナーを。


そんな好立地でも

ひもじく一番安いメニューを頼むのは、

バックパッカーの使命。


でも、それが楽しくてやってるのだから仕方ない。

景色と心持ちが素晴らしければ、最高に満足な種族なのだから。


ブルーモスク

謎の伝統舞踊を傍目に見ながらの食事は何とも違和感のあるもの。


儀式


飛行機に乗る前日に飲みすぎると危ない、というのは前回の旅で学んだ。

だから、もう遊べる日としては最後の夜と言える。


最後のアバンチュールに・・・

と夜遊びをしたいのが旅人の心理。


バンコクではナナプラザやソイカウボーイを見学したように、

カンクンではサルサバーへ出入りしたように、

イスタンブールでは、タクシィムが最適だという情報を得た。



夜、ひとりで平和な宿を飛び出し、

タクシーを拾いにブルーモスクの前へ。


さて、悪夢の始まりである。


できれば恥ずかしくて書きたくないことだけど、

次に続くものが出ないように、

また10年後の自分がこの日記を見て笑えるように書くとしよう。


ブルーモスクの前でタクシーを捕まえようとすると、

30歳ぐらいの金持ちそうなジャケットを着た男が寄ってきた。


「 これからタクシィムへ行くのか?

  俺もタクシィムへ行きたいんだけど

  タクシーを相席しないか? 」


そんな誘いは旅人には絶好である。


タクシー費を折半して

いざタクシィムエリアへ。


タクシーの中で、男はたくさん質問をしかける。


「 タクシィムは初めてか?

  それなら俺がいい店を知ってるぜ。」


「 クレジットカードは持ってるか?

  俺はいつもクレジット払いなんだ。

  なんたって楽チンだからな 」


今の正常な判断ができれば、

この時点で気付くのが当然である・・・。



夜のタクシィムへ着いた俺は、

完全に気分が高揚していた。


初めっから自分で店を探すつもりでタクシィムへ向かい、

男とはタクシーを折半するだけのつもりだった俺は、

なぜか最後のアバンチュールとばかりに

いつのまにか失敗しない店選びをしようとしていた。


万全の計画性をもった男に誘導される店は

そこが間違いない店であると確信させられていた。



「ここが俺の行きつけの店だ。」


扉を開けると


悪夢

うん、確かに楽しそうな店だ。

ベリーズダンスなんて

バックパッカーには見られないと思っていたのにここで見られた。

そこまでいかがわしくもないお店。


メニューを見ずにウィスキーを頼む男を見て、


「それいくらだ?」 と聞くと、


「500円だ 」 と言う。(もはやあんまり覚えてない)


さすがにちょっと高いけど、

まあ店が店だからな、と思って承諾していた。


周りには旅行者もいるようだし賑わっている。

安心要素は確かにあった。



キレイなロシア人女性がその男と自分の横につき、

その子たちにも酒をおごってあげなくてはいけないシステムらしい。

(キャバクラみたい?)


確かに美女だった。

美女過ぎて、また店内のサウンドがうるさくて

あまり話せなかったのを覚えている。


そうこうしている1時間ほどで

酔っ払ってきて、さあそろそろ出るか、


「お会計!」


の場面である。


桁が1ケタ増えている・・・。


「あれ、ケタ違うよな?」


と男に話しかけている自分がいるのだから、

まだこの時点では何が起きているのか分かっていない。


男は、


「いーや、確かにこの金額だ」


と言って、男は笑みを浮かべながら店の人間とコソコソ話をしている。


現金がないのならATMで。


ということで、強制連行された自分は、店の外へ引っ張り出される。


海外でATMなんか使ったことも無く、

ましてやウィスキーの酔いが回っていることもあって、

本気で金を引き出せない。


いっそのこと、逃げてやろうかとも思ったが、

店の男は2名、背後についていて逃げられる様子ではない。


「お金を降ろせないのなら・・・」

そういって店へ再び戻されそうになったとき、


「もう1回だけチャンスをくれ」


ボコされるのだけは勘弁な俺は

そう必死に再度チャンスをせがんだ。


奇跡的にも金を引き出せ、

なんとか最悪の事態だけは間逃れた。



「それでは、もう1杯サービスしますのでお店でおくつろぎください」


そう言って満足げな店の者に連れられ店に戻ると、

先ほど俺の横に座っていたロシア人が

ステージ上でストリップをしている。

それも、、、


「あんたバカね」


と言わんばかりなあざ笑い顔で。。。

こちらに微笑を投げかけている。


俺は、まだ状況がいまいち整理できていない。

そして、男に言った。


「俺を騙したのか・・・」


男は首を横に振ったが、

あきれた俺はトイレに行くふりをして店を出た。


完全に酔っ払った俺は、

腹いせに(半分意識もうろうの中)そこらで立ちションをして宿に戻る。


今までいくつか旅をしてきたが、

こんな不用意なミスをしたのは始めてだ。


ドッキリに引っかかったらこんな感じなのかもしれない。

全員がグルだったのだろう。男も店の人間も。だから男は金持ちなのだ。

ぜひ気をつけてもらいたい。


というか、後でガイドブックをみたら、

[ 注意すべきクライム ] 欄にバシッっと全く同じ手口が載っていた。


何事も、慣れてきた頃が一番危ないもんです。

宿に着くなり、ゲロ連発。

いつの間にかトイレでおやすみ。


タクシィムという場所は、最悪の思い出の地となった。



目が醒めて気がつくと

同じくタクシィムへ遊びに行っていた宿のスタッフが、

俺のほうをキョトンと見ていた。


実は彼もまた、今宵タクシィムを嫌いになった男の一人。


変な男に催涙スプレーをかけられて

財布も何も全て盗まれたらしい。まだ目が見えないという。


そんな最悪体験をした、俺並みの悪夢体験者だった。

同士よ、タクシィムには気をつけよう。




ああ、頼むから悪夢であってくれ。

9/14 from istanbul (後編)


そんな素晴らしいブルーモスクを後にして、

せっせと次なる観光へと回る。


歴代の王が眠るという墓は、

あまりにあっけなさ過ぎて観光客も立ち寄らない。

墓



昼飯はドネールケバブとフレッシュジュース。

それから、アイスクリーム売りとも仲良くなった。

ドネール・ケバブ



次に、

地下宮殿とやらが観光地らしいので、

回ってみることに。


4~6世紀に造られた、地下の貯水池で、

ここの水がトプカプ宮殿に引き入れられていたとかで、

なかなか歴史的価値のあるもの。

過去の繁栄がここにも垣間見られる。


洞窟


歩いていると、水がしたたたってきて冷たい。


ただ、ディズニーランドチックにライトアップされてしまっていて、

変なBGMもかかっていてなんだかもどかしいです。


魔避けとしてのメデューサ像は、

みんなの被写体。


メデューサ


自分もたくさん撮りました。

横向きのメデューサと完全にひっくり返ってしまっているメデューサがいて、

緑 ⇒ 紫 ⇒ 黄色

みたいにライトアップの色が変わる最高の演出です。


その後、日が暮れないうちに

トラムバイ(路面電車)に乗って、アタチュルク橋へ。


アタチュルク橋では、釣りがブーム。

釣り

みんな釣りして、今晩のオカズに?


釣り02



海って、どこで見てもロマンがあります。

シルエット


アタチュルク橋





ガラタ塔へ行くのは夕暮れ時にして、

それまでの時間でイェニモスクへ。

イェニモスク




(ちなみにこちらがガラタ塔↓)

ガラタ塔



イェニモスクは、

観光中心地のスルタンアフメットから少し離れているだけあって、

観光客が少なく、落ち着いた感じで、

地元の人たちの集いの場になっている。

イェニモスク


しかし、造り自体はブルーモスクに負けず劣らず

素晴らしいの1言に尽きる。

イェニモスク


撮影もバッチシ。


イェニモスク

柱も煌びやか。



祈りを捧げる男性。

祈り



偉大なるアッラーに。

祈り


モスクは最高に落ち着く場所。

イェニモスク

モスクの庭では、子供たちが鳩を追っかけて遊んでます。

この光景は国境を問わず、世界共通。

イェニモスク


今朝1番に行ったトプカプ宮殿は海峡の向こう側。

遠くにトプカプ宮殿


アタチュルク橋を超えると、新市街となります。
また違った趣がある街並み。


新市街の街並み


完全にヨーロッパ。

旅の初めに見たカイロの光景とは全く違って、モダン。


丘の上にあるガラタ塔まで行き着いたら、

屋上まではエレベーターで。




ガラタ塔、いいよ~

とは聞いていたが、


カップルが行く場所だろ?

と半信半疑だった自分。。。



しかし、

そこには素晴らしい光景が!

ガラタ塔より


イスタンブールを独り占め気分。

360度パノラマ。


ガラタ塔より

新市街と旧市街を分ける海峡。

ヨーロッパとアジアを分ける海峡。


本日回った、全ての場所が手の中に収まる。



ガラタ塔より


屋根の感じや建物の造りを見ると、

ああ、ヨーロッパにやってきたんだ・・・。


と感じてしまいます。




その中にも、モスクのシルエットが存在感タップリに

街のアクセントになる。
ガラタ塔より


暮れなずむ夕日。


ガラタ塔より



黄昏れるガラタ塔の展望台は、

いつの間にかカップルがわんさか。

カップル


ステキカップル発見により、激写。




切ないほど美しい夕日に、旅の刹那を感じ、

イスタンブールの夕日



ふと東側からは地元民謡のような音楽が。

なにやら集会が催されている。

集会




さよなら、ガラタ塔。

ガラタ塔より

ガラタ塔より

イスタンブールの夕日







夜は、

宿のみんなと飲んだくれる。

宴


ホテルスタッフ兼バーテン その名も“シャーク”が

セクハラし放題により、女の子どん引き。


宴



互いの旅報告を済ませ、

情報共有させたところで、楽しい夜は更けていく。

今日は写真モリモリなので覚悟してほしい。


画像が大量にあるため、本日は2部構成でお届けする。



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9/14 from istanbul


起きたのは7時頃だったと思う。


久しぶりに早起きしたのは、3つ理由があって、


1.豊富な観光スポットをもつイスタンブールの主要箇所を今日1日で回る

2.トプカプ宮殿へは早く行かないと混雑する

3.宿を変えたいので、早くチェックアウトする


だからである。



昨晩泊まった宿は、若干陰気なオーラが漂っていた。


宿のスタッフは悪くなかった。


しかし、ホテルが乱立するエリアから少し離れた場所にあるので、

近くに店が何も無く、暗いし、寂しい感じもしていた。



最後の都市の宿は素晴らしい思い出で終わらせたかったのだ。

他の旅行者と出会える場所が良かった、というのが本音かもしれない。



4泊ほどするといってチェックインしたのに、

次の日に宿を出てしまって、何か悪い気がしたが、

朝からバックパックを背負って新たな宿へ歩き出す。


10分ほど歩くと、賑やかな通りに出た。


そこで探していた宿はすぐに見つかり、

雰囲気のよい感じに、すぐOKを出した。


さすが人気宿といった明るい場所だった。

そして、最後もドミトリー。。。




新たな宿へチェックインするなり、

荷物を置いてすぐ飛び出してトプカプ宮殿へ向かう。


トプカプ宮殿までは歩いて5分ほどの好立地。


まだ開園間際で人が少ない。



入園する前から、煌びやかな建築物が現れる。

topkapi palace



さあ入園。

topkapi palace



トプカプ宮殿は、

オスマン帝国の繁栄の跡である。


昔々、オスマントルコは、

西はモロッコから東はアゼルバイジャンに至り、

北はウクライナから南はイエメンに至る広大な領域を支配した。


しかも、1299からつい最近の1922年までその王朝は存在していたという。

1922年っていったら、85年前。おばあちゃんが生まれるちょっと前だ。



そんな、巨大な王朝故、

残した遺産もハンパなく豪華。


世界中の欲する物を全て手に入れてきた国だ。

topkapi palace



庭は実に整っていて、気持ちがいい。

topkapi palace


柱1本見るだけで、その繁栄の跡がうかがえる。

topkapi palace

topkapi palace


扉1つ1つが絢爛。

topkapi palace


見上げれば、金模様。


topkapi palace



中でも、ハレムは優雅さを極めている。


イスラム教の男女隔離思想が背景にあるのだが、

要は、世界中から集められた美女たちと王様だけの秘められた空間。


日本でよくいうハーレム状態ってやつだ。



羨ましすぎです。


そんなハレムは、トプカプ宮殿とは別施設扱いで、

10TLYを払わないと入れない。


今の時代でも金が集まる施設だ。


30分ほど待ってようやくチケットを手にするが、

完全に人ごみに飲み込まれ、

館員の誘導されるがままに。



topkapi palace



しかし、さすが金を払うだけはあって、

その絢爛美は人々の目を奪って口を開けたままにさせる。

topkapi palace

コーランがあるのもイスラム的でなんとも・・・。


topkapi palace


撮影OKなのはいいが、

自分がフラッシュを焚かないために

暗くてピントが合っていない写真ばかりが続いてしまった。。。

topkapi palace

topkapi palace


この世のものではないような空間が続く。



topkapi palace


部屋ごとにコンセプトが違うのか、

どの部屋を見ても飽きないし、

どの部屋を見ても感動がある。

topkapi palace

topkapi palace


ステンドグラスが眩い。

topkapi palace


意味ありげなイスラム模様。



topkapi palace




トプカプ宮殿は

三方をボスポラス海峡とマルマラ海、金角湾に囲まれた丘に位置する。


敵の侵入もすぐわかるようにだ。



topkapi palace




topkapi palace



世界中から集められた財宝の中には、

日本からの伊万里焼も。

topkapi palace



財宝らしい財宝。

topkapi palace



その他、86カラットのダイアモンドや金剣など

すべてかルパン三世で見るような財宝ばかりが展示されている。



topkapi palace



飽きてくるほど、どこを見ても素晴らしい装飾。

topkapi palace

topkapi palace



イスタンブール市街を望む

topkapi palace



出口からブルーモスクが見えます。

topkapi palace



これは昔の様子を表した壁画。


topkapi palace



太陽も頂点を過ぎ、

トラムバイを見ながら、ドネールケバブをほおばる。


トラムバイ


観光地のメシは高いので

安飯を探すのが大変。。。




次はアヤソフィア。


AYA SOPHIA


歴史に翻弄された寺院。


AYA SOPHIA



ビザンティン帝国時代にキリスト教の大聖堂として建設され、

オスマン帝国時代にはモスクとして利用された。

ビザンティン建築の最高傑作と評価されながら、

イスラム教の聖地であったりキリスト教の聖地であったりした場所だ。





この穴に親指を入れたまま手を一回転できると願いごとが叶うといわれています。

東大寺か!


AYA SOPHIA

AYA SOPHIA


荘厳ななかに、

哀愁を感じてしまいます。



AYA SOPHIA


吹抜けの開放感。

どでかいコーランの文字。

隠されたマリアのフレスコ画。


AYA SOPHIA



昔々、

オスマンの人々は、キリスト教のフレスコ画を

漆喰で塗り固めたとさ。。。

AYA SOPHIA


最近になって、発見されたのだとか。



AYA SOPHIA

AYA SOPHIA


建築技術はさすが。
ファイナルファンタジーに出てきそうな建物。



AYA SOPHIA


マリアさん。



AYA SOPHIA


マリア様。

AYA SOPHIA


光輝くマリア。

ネコ


そして、

寝ているネコ。

アヤソフィアを出ると、眼前にブルーモスク。

怒涛の観光ラッシュです。

blue mosque


天気がよくって最高に観光日和。

blue mosque


ブルーモスクに入るなり、私は感嘆しました。

blue mosque


すんごいすんごいとは聞いていたけど、

こんなに美しいとは。


これは、行った人にしかわからないかもしれないね。

blue mosque


ブルーを基調とした装飾に、

高い天井、散りばめられた光。


コーランの文字。


こんなところで、祈りを捧げられる人は幸せ者です。

blue mosque

blue mosque


美しいものを見すぎて感覚が麻痺していても

やっぱり美しいし、モスク独特の気持ちよさがある。



blue mosque


ぶっとい柱にコーラン。

blue mosque



blue mosque


あまりに気持ちいいものだから、

トルコ絨毯の上で、一眠り。


すごい人だかりの中で、

自分の場所を確保して、

横になって目をつぶってみる。



blue mosque


警備員に怒られた。


寝るな! と。

blue mosque



外から見ても中から見ても最高のブルーモスク。
1日中いろ、と言われたら喜んで居られる空間。


blue mosque

blue mosque

blue mosque

祈りを捧げる人は、

外で足を洗ってから入る。


blue mosque

blue mosque


そんな素晴らしいブルーモスクと青い空。



~~~~~~~~~~~~~~~~~

次回へ。


9/13 from selcuk to istanbul


移動日です。


社会人になって旅行がしばらくできないとなると、長距離移動もこれで最後。

なんだか淋しい。


最後の移動に電車を選ぼうと思ったが、

色々聞いてみるとトルコは電車の便が悪いそう。


残された時間もあとわずかだし

今日のうちにイスタンブールに着こうとすると

確実なバスを選ぶ他ない。


楽しかったセルチュクを離れ、

のどかな田園風景をひた走る。


途中、休憩を何度も挟んで小腹を満たしながら

トルコ第三の都市、イズミルで経由。


イズミルのオトガル


さすがはバスの国、トルコ。

どれに乗ればいいのかわからないほどバスが集積する。



朝出発したのに、もう既に3時に。



バスは、海岸沿いを走る。


イスタンブールまで陸をグルッと回るかと思いきや、

港で停留し、バスごと船へ入る。


船にて

思いがけない船の旅。

カモメが寄ってくる。


カモメと国旗


陽も落ちてきた。

向こう岸はいよいよイスタンブール。


夕日とイスタンブール


長時間バスに乗っていると、、

乗客の顔は自然と覚えてくる。


ちらちらとこちらを見てくる若い男がいた。


何のきっかけで話をしだしたかはもはや覚えていない。

しかし、日本が大好きだというウールとは、

お互いままならない英語で必死に会話をした。


ウールと自分

歳は俺の1コ下。

空手が好きで、日本へ行きたくてしょうがないのだとか。


そんなぎこちない会話を繰り広げていると、

バスのサービス係りがこっちへ寄ってきて、

トルコ語で話しかけてくる。


ウールとバスの従業員


さらに3人での会話にならない会話が続き、

いつの間にかバスはイスタンブールへ。


イスタンブールのオトガル(バスターミナル)は、

さすが大都市だけあって、数え切れないほどのバスが停車している。



ウールとは変な友情が芽生え、

別れ際にお互いの無事を祈り、持っているものを形見に手渡す。


彼からもらったものの一つ、ナッツの実をバリバリ食べながら

中心街へ行くためにミニバスへ乗り込む。


右も左もわからないまま、

駅で降ろしてくれ、とだけ言って降ろしてもらう。


観光の中心であるスルタンアフメットまで行くには、電車が一番。

しかし、どこから乗るのか、どうやって乗るのかわからず悪戦苦闘。


大都市はなかなか危険なもので、

夜にバックパックを持って道に迷っていると不安にかられる。


1度間違ったキップを買ってしまうが、

ようやく電車に乗り込めば、そこは日本を思い出すようなモダンな車内。


さすがは大都市、ファッションも音楽も、全てが最先端だ。


スルタンアフメットでは宿の客引きが激しい。

騙されるな!と本で読んでいたので彼らは無視して進む。


ユースホステルへ向かう途中、

キレイな噴水とブルーモスクが眼前に現れる。


噴水とブルーモスク


ブルーモスクがすぐそこ。

ブルーモスク

思ったより暗い道を進み、治安が悪そうだなと思っていると

ぼろぼろのホステルの看板を発見。

少し躊躇するも、夜も更けているのでそのまま泊まる事に。



宿の屋上では、ベジタリアンのイスラエル人たちが

バーベキュー道具でパスタを作っている。

めっちゃ旨そう。


夕食




イスラエルの情勢について色々と聞いてみた。

彼らは古くからの教えを忠実に守っている。

聖書についてはもっと勉強する必要がある。


明日からはまた精力的に観光を開始する。

今日は移動できたから良し。