重金属の世界・邦  2 「ANTHEM」  | みつ光男的 だれだれ日記

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家族と過ごす何気ない日常と好きな音楽、プロレス、自作小説について。
更には日々の癒しとなるアイドルについてなども長ったらしく綴ります。

前回のこのコーナーでの「ラウドネス」を書いた時にも思ったのですが
思い入れが強く、それでいて色褪せることなく聴き続けている音楽やグループって
底知れぬ魅力を秘めているんだな、と思います。

そう考えると
今、若者たちが好きで聴いている、あまりにも時代の流れに合わせて
流行り廃りが早すぎる「現在の音楽」を
これから5年10年、聴き続ける人がいるのだろうか、と少し不安になります。

何だか去年のヒット曲を聴いていると「え、まだそんなの聴いてるの?」
なんて言われかねない時代だよな、と考えると少々怖いですよねぇ~。

そんな前置きはさておき(笑)

僕がこよなく愛するヘビーメタルをあれこれ語る
「重金属の世界・邦」第2回目は
ANTHEM(アンセム)の登場です。

洋楽メタルから入門した僕からすると
日本語で歌う「ヘビーメタル」には
やっぱり若干の抵抗を覚えすにはいられなかったわけで

このコーナーの「1」でupしたラウドネス然り
他のバンドに関しても同じような
聴いていてちょっと気恥ずかしいような感覚になって
「さあ、聴こう」と思い立つには少々躊躇していたと思います。

そんな時
ヘビーメタル専門誌「BURRN!」に珍しく付録としてついてた
1枚のソノシート←プラスチックのレコードみたいなの。

それは
ANTHEM 「VICTIM IN YOUR EYES」

(お借りしました、ありがとうございます)

1986年春
これが、日本を代表する『重低音製造メタルバンド』
ANTHEMとの出会いでした。

この1曲は
「アルバムを聴いてみよう」と言う気にさせるには十分すぎる魅力を秘めていて
僕は早速レンタルでアルバム「TIGHTROPE」を借りて聴いてみたのです。


初期の坂本英三さん時代最高の曲(と、僕が独断で決めた)(笑)
「NIGHT AFTER NIGHT」を始め
2ndアルバム「TIGHTROPE」は攻撃的でアグレッシブな作品でした。

(お借りしました、ありがとうございます)

ANTHEM    「NIGHT AFTER NIGHT」

そして3rd「BOUND TO BREAK」で初期ANTHEMは一つの完成形を見ることとなります。

でも個人的には当時の坂本さんの唱法及び、声質は僕は聴いていてしんどい
ってのも、正直な気持ちでした。

そんな折、1987年
高2の時だったかな?坂本さんANTHEM脱退!のニュースが!!

当時ANTHEMのコピーバンドをしていた友達は
もう泣き出さんばかりに嘆き悲しんでいましたね(笑)

で、新ボーカルを迎えて発表されたアルバムを聴いて
その友人の悲しみはとてつもない怒りに変わりました。

「GYPSY WAYS」と題されたそのアルバム、
1曲目で、明らかに坂本さんの事を歌ったと思われる曲が。

「『運命』(さだめ)と言ってヤツは去った」
「もう後ろを二度と振り向かないで」


そんな歌詞に激怒した友人は
「もう二度とANTHEMなんか聴くか」と怒りをあらわにしてましたな(笑)

そんな、友人に酷評された(笑)
新ボーカル森川之雄さん、
友人とは相反して僕はメチャメチャ好きなタイプのボーカルでした(笑)

中でもATTHEM初のラブソング?と言われた
この曲

(お借りしました、ありがとうございます)
ANTHEM    「LOVE IN VAIN」

「坂本さんの声は聴いていてしんどい、肩が凝る」(おいおい!)と思っていた僕にとって
森川さんの激しくも、甘さすら感じるメロウな歌声は
ゴリゴリのバックの演奏にピッタリだと思ったのです。

もちろん、その友人にはそんな事言いませんでしたけどね(笑)

「GYPSY WAYS」が1998年、高3の時だったから
それ以降のアルバムは大学に入ってから聴いた事になりますね。

当時僕は「GYPSY WAYS」の1~5曲目を称して
「日本のメタル史上最高のA面」(アナログ世代でごめんねごめんね~)
そう呼んでいました。

その後のアルバム
「HUNTING TIME」では
『The Juggler』
『Hunting Time』
『Evil Touch』
の、1~3曲目の流れは最高でしたし

次作「NO SMOKE WITHOUT FIRE」も
『Shadow Walk』
『Do You Understand』
と言った「ANTHEMクラシック」とでも言うべき名曲の数々(笑)

結果的にラストアルバムとなった
「DOMESTIC BOOTY」
オープニングを飾る
『Venom Strike』
この曲のカッコよさと言ったら!他に例えようがないわ(笑)


(お借りしました、ありがとうございます)

ANTHEM    「VENOM STRIKE」

新ギタリストの清水さんの演奏も素晴らしい。

本来ならANTHEMはラウドネスに続いて2番目に聴いた日本のメタルバンド、
ではないので(笑)
もっと後に登場して然るべきなのですが

バンドへの思い入れと、聴いた時の衝撃はラウドネスの『それ』と近いモノがありましたで
敢えて「その2」で登場させることと相なりました。

そんなANTHEMですが、2001年に再結成
ボーカルは再び坂本さんに。

とは言え、1990年代の終わり頃
散々『あのバンド』で坂本さんの歌声を聴いていた僕にとって

あの80年代に「聴いていてしんどい、肩が凝る」とまで言われた
エイゾーさんとは一味も二味も違っていたのです。





…「アニメタル」をご存知ですか?

メタルの曲調でアニメソングをカバーするバンド…
あの「アニメタル」のボーカルこそ
元ANTHEMの坂本英三さんだったのですよ。

そう考えると、ちょっと身近に感じられません?(笑)

とは言え、再結成以降のANTHEM、聴く機会がなく
今に至っていたのですが

先だって陰陽座「しきがみのつどい」の際、お会いした式神ブログ友達
和魂妖祭さんから
「ANTHEM 2001-2012」なるオリジナルCDをいただき
その一端を垣間見ることが出来ました。

坂本さんの声も時代の流れとともにやたらとカッコよくなっていて
今や愛聴盤の1枚となっています。

ありがとうございます!!

みつ光男的 だれだれ日記ベースの柴田さんが病気になったとの話を聞き、
気になっていましたが
無事克服されたのこと。

実は和魂さんからいただいた20枚にも及ぶ
CDの曲名を書いてくれてた
裏側のANTHEMのライブ告知チラシを見て
その事を知りました。

重ね重ねありがとう。

ところで、ANTHEMが一度解散した1992年は
正に「メタル暗黒時代」でした。

あの頃、一緒にメタル聴いてたヤツらは全然メタルを聴かなくなり
オルタナ系とかわけわからんのん、聴いてる奴らで溢れてたな。



そんな時でも
時代に関係なく、ピュアなパワーメタルサウンドを僕らメタルファンに
(当時は「メタルキッズ」なんて呼ばれてた)
発信し続けてくれたANTHEMは
正に「無骨なメタル野郎」だったのかも知れませんね。

ラウドネス
アンセム・・・

と言った、僕がメタルを聴き始めた1980年代初期から活動しているバンドが
今なお健在なのはとてもうれしい事ですし、

何だかリアルタイムが長すぎて
自分の年齢がいくつなのかも忘れてしまいそうになります(笑)

昔から聴いていたバンドだって、例え今は解散してその姿はなくとも
聴き続けている限り「現在進行形」なんだろうな、と
改めて考えさせられる、いい機会になりました。


音楽っていいな。
ヘビーメタルって最高だな。

みつ光男
40過ぎて、今なお現在進行形は止まりませんね(笑)