
メイデンの「LIVE AFTER DEATH」は中3の時
「POWERSLAVE」を買ったばかりだったので「BURRN!」を読みながら
「いつか買おう」と想いを馳せてました。
JUDAS PRIESTの「PRIEST...LIVE!」は高2、オープニングがハードな曲じゃないので「あれ?」て感じだった。
QUEENSRYCHEの「OPERATION:MINDCRIME」はあの頃の僕には難しすぎた。
それよりも、もう少しマニアックなKING DIAMONDや
存在全てがコンセプトに基づいていたVOI VODなんかを聴いていたのが高校時代。
・・・んで、齢40を過ぎて陰陽座『絶界演舞』
届くのをこんなに心待ちにしていたDVD、最近そうそうなかったな。
正直な感想・・・最初から最後まで鳥肌が立ちまくり。
第1部のアルバム『鬼子母神』完全再現ライブ。
一切のMCもなく淡々と、それでいて熱い演奏が続き
僕たち式神もその世界に入り込んで鬼拵村の物語を凝視、
と言った感じ。
兄上曰く「『鬼子母神』は音楽だけでも十分に満足できます」
確かにその通りですが
やはり、最初に原作脚本「絶界の鬼子母神」読むべきです。
時間を巻き戻せるのなら自分の経験した「読む→聴く→観る」の順番を変えて
「観る→聴く→読む」ってのも体感してみたかった。
ライブの時は今までにない演出に驚いたものの、
スモークや炎は最低限で最高の演出だったと思う。
変にアイテム(子供の人形など)使わなくて逆によかった。
『鬼拵村』こそ、
実は妻と子の恨みを晴らさんとする十蔵の妄想が作り上げた
「邪念の世界」だったのかも知れないのだから。
できればあの物語全てが十蔵の「悪い夢」であってほしかった。
姿が見えない子供を抱く猫さんの表情は、正にリアル「静」さん、
表情や佇まいはもはや「女優」の域だなあ。
禎さんになった時は、『やっぱり』目が合わせられない(笑)
会場ではあまり気付かなかったけど
メイクもいつもと違ってたなぁ。
『鬼子母神』は実は一見さんには敷居が高いようでいて
実は一番わかりやすい作品なのかもしれない。
(逆に『金剛九尾』なんかの方が難しいかも)
なので、これから陰陽座を聴いてみようと言う方には
まずは『鬼子母神』をお薦めしたいですね。
圧巻はラストシーン、あのデデ~~~~ン(何て陳腐な表現)と照明の効果で
「あ、ここは」と鬼拵村から現実に戻らされた気がします。
で、第2部・・・
あの緊張感から解き放たれたかのように登場したメンバーも客席も笑顔の花。
実際、僕もバックに陰陽座の家紋を見つけて、「焔之鳥」が流れた時は自然と笑顔になっていました。
で、やっぱり阿部さんのキーボード、「狸囃子」や「甲賀忍法帖」なんかでは必要不可欠。
ツアーには是非、これからもずっと参加して頂きたい、男前やしね(笑)
こんな凄いライブを目の前で二度も観れた僕は幸せ者。
そして3度目はDVDで千秋楽、この上ない極上の幸せですな。
ところで幕あいのアナウンスが流れたのを聞いて
開演前のアナウンス、聞きたかったな、と。
例の「本日こちらは絶界につき、山神様のお怒りに触れるため携帯電話、カメラ撮影は・・・」のくだり(笑)
爆笑&大拍手でしたもんね。
これから陰陽座を聴いてみようと思うと言う方、
どの作品から?と迷った時は
この『絶界演舞』がオススメです。
正に「陰陽座クラッシク」とも言うべき第2部収録のDISC2から観て
その後『絶界』を堪能する、というコースはいかがでしょ(笑)
そしてやっぱり今も「あのイントロ」が頭から離れません、何回もリピートしています。
(お借りしました、ありがとうございます)

2010年10月松山以来のアンコールでの『極楽地獄』
ごちそうさまでした~(笑)
『羅刹』のギターソロの後の兄上の「鬼ポーズ」がやっぱり好き

やっぱり陰陽座、最高やわ~
