京都の賀茂の大路で朧夜に車輪のきしむ音がする。
気になって外に出た人々は、そこに異形のモノを見ておおいに畏怖した、
と言う話が『朧車』の正体らしい。
これは中世にあった見物の時、使用された
『牛車』の場所の取り合いから起きた遺恨が原因で器物に霊がとりついた、
一種の器物霊のような存在らしいです。
牛車の前面に恨みのこもった巨大な顔がぶら下がっている、という
奇妙で醜悪な出で立ちだったそうです。
(講談社「日本妖怪大全」より)
人間の恨みや怨念がその場所に残ったり、物に取り憑いたりする
典型的なパターンではあるのですが
その心の内面を映し出しているかのように、その容貌はきっと醜いモノなんだろうなあ。
『朧車』と言えば
僕の中では陰陽座の『最もライブで聞きたい曲』の筆頭です(笑)
とんでもなく、好きな曲なのです
![ラブラブ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif)
この曲の歌詞は実際の(見た事ないけど
![にひひ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/193.gif)
前向きで夢や目標へ向かってひた走る、というイメージが伝わってきます。
(お借りしました、ありがとうございます)
妖怪「朧車」の疾走感を陰陽座自身に、
また未来を見据えて走り続ける人に重ねているかのように感じられます。
陰陽座の歌詞って、ただ単に「妖怪○○参上!」的な内容ではなく
人間の内面や心情を妖怪に置き換えて、
そこからいろんな解釈が出来るような、そんな『難解な言葉遊び』的な深さが感じられます。
ま、「塗り壁」みたいにそのまんまな曲もありますが(笑)
そしてそんな言葉たちに心魅かれる、
僕やそこのあなた(笑)も
ある意味では妖怪なのかもしれないですね(笑)