今日の1曲 10  「十六夜の雨」 | みつ光男的 だれだれ日記

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家族と過ごす何気ない日常と好きな音楽、プロレス、自作小説について。
更には日々の癒しとなるアイドルについてなども長ったらしく綴ります。

「十六夜の雨」  
                         陰陽座

もう 視界が歪む 指が震える 骨が軋み上げる
干涸ぶ この身よ いっそ 朽ちよと 願うも連れなし

否や 此れ以上 出来るなら 独り 暮れたい
なれど 亦 二人 唇は 朱に染まりて

雨に 打たれる 為に
漫ろに行くを 見遣るは 夜の雲や


刻んだ噛み痕 細る好き人 とても 見て居られぬ
干涸ぶ 其の身の 愛おしきこと 首筋を 摩る

否や 此れ以上 出来るなら 濡れて 触れたい
なれど 紛うなり 唇は 何故にに染まるや

雨に 打たれる 為に
漫ろに行くを 見遣るは 夜の雲や

雨に濡れ戯らせて
後生や 逐おうて来やるな 微温い 夜にいざよう

否や 此れ以上 出来るなら 独り 暮れたい
なれど 亦 二人 唇は 朱に染まりて

雨に 打たれる 為に
漫ろに行くを 見遣るは 夜の雲や

雨に濡れ戯らせて
後生や 逐おうて来やるな 雨に 喚く 十六夜


(映像をお借りしました、ありがとうございます)

遂にニューアルバム「鬼子母神」発売が決まりました、我らが陰陽座。

思えば「続 生きる事とみつけたり」松山公演から今日でちょうど1年…
と、言う事は、10月13日は僕の4○回目の誕生日ではないか!

と、それはさておき、アルバム「金剛九尾」収録のこの曲、
陰陽座の曲の中でもかなり好き。
珍しくと言えば語弊がありますが(笑)
色恋沙汰を歌った曲は「組曲 九尾」然り、少し歪んだ愛情ですが「奇子」なども
実は、陰陽座の中でも特に珠玉の色合いが強い曲が多いのです。

「十六夜の雨」は人間と妖怪「飛縁魔」(ひのえんま)との恋物語。
人間の血を吸って生きる飛縁魔が人間を愛してしまい、
「彼」の体からその「血」が無くなり、
愛しい人の体が干からびてゆくのを見ながらも
会う事を、愛する事を、やめる事が出来ない。

本来なら相思相愛となるべき二人が、
愛する人が自分のためにその身を捧げて滅んでいく姿を見なければいけない。
それならもう逢わなきゃいいのに、そういうわけにもいかない。
二人は「種族」を超えた愛で結ばれている訳なので…
「じゃ、もう好きにしてくれよ」って言いたくなりません?(笑)

これって現代社会の男女でもあり得る、
いわゆる「許されない恋」と酷似していて
何だかただの妖怪ソングに聞こえない…
と、言うのは少し穿った考えた方でしょうか?

でも、そこまで愛されるのであれば、
例え相手が妖怪でも血を吸われて干乾びるのも本望だと思うのは、
僕だけでしょうか?
「好きすぎて食べられてもいい」、それくらい愛し愛されてみたいもんです(笑)

さて、陰陽座ライブ12月5日「なんばHatch」までもう2ヶ月を切りました。
何度も言うけど、大阪、待っといてや~!
みつ光男が行きまっせ~!!