今も石川県のこころの病院に入院治療中なので詳細は書けなせん。

ただ予備知識ゼロで対応していていてこちら側もパニックになったので、治療が無事に終わって次にまたうちに来た時のための備忘録用です。

私の身内で今年高校一年生になった男の子が千葉県にいます。わたしの両親からみたら孫になります。

5月のGWで1日だけ千葉県から自家用車で一家3人で遊びに来ました。

幼稚園の頃に来て以来だったので10年ぶりになります。

私は不在だったので顔をみてませんでしたが、そのときの印象はおとなしい子だなあくらいだったそうです。

 

子どもが墓参りに行きたいと言ってたそうです

 

6月19日に突然向こうから、子供がこっちにある墓参りをしたいといってるから連れてくると連絡がありました。

お彼岸でもお盆でもない6月に?

まあいいけど。

それで次の日の昼頃に、今新潟県の柏崎警察署にいると電話があって、何が起きた?

そのとき初めて子供が引きこもりだったことを知りました。そして穴水町に来る本当の目的を知りました。

なんでも千葉の方で問題行動を起こして警察に保護されたことがあって、精神科のお医者さんに相談したら田舎で暮らしたらよくなるかもしれないと言われて急に連れてくることにしたらしい。

 

高速道路を走って新潟県警察に保護されました

 

そして途中に立ち寄った新潟県の高速道路にある米山SAで休憩中に警察が出動する騒ぎを起こしたと。もしやと思って調べたら当日のインターネットのニュースにありました。

 

 

千葉県からの深夜の長距離運転で疲れたので米山SAで休憩していたそうです。そうしたら子供が突然SAから高速道路の本線の中へ走っていったと。ICを封鎖して新潟県のおまわりさんに保護してもらってパトカーに乗せようとしたら、まさかの脱走でふたたび高速道路を走って逃げたので、もう一度捕まえるために時間がかかったらしいです。

一度新潟県の病院で精神状態を見てもらうので保健所のPCR検査をしてもらうために柏崎警察署まで移動しましたということでした。PCR検査の結果がでるまで警察署で保護していたそうです。

それで病院の検査で問題がなかったら千葉県に帰るんだよね?

と私が聞いたら最悪の場合入院するかもしれないから入院できる病院を探したいので穴水町に行きます。

ということで家に来ました。

 

家に来て初めて私は高校一年生になったばかりの彼と対面しましたが、第一印象は普通ではないでした。私は引きこもりの子との接し方が分からないので、森本石油さんの社長さんに相談することにしました。社長さんはそういう子たちの支援もしています。

彼の方は最初の4~5日は静かにしていましたが、穴水町の消防団のポンプ車操法大会が終わった頃から異常行動が目立つようになりました。

 

母親が作る食事しか食べられない子どもになっていました

 

それ以上にわたしが異常だと思えたことが食事でした。ふつうは都会から田舎に子どもたちが遊びに来たら、いなかの料理でおもてなしをしようかとなります。けれども母親からこの子はそういう料理はいっさい食べられないからと言ってお断りされました。いちおうご飯は石川県米でもいいそうでした。けれどもそれ以外の食材と調味料は全て千葉県から持ってきていました。穴水町で売っている生鮮野菜は母親がひとつひとつ確認していました。調味料もひとつだけ実例をあげると醤油(しょうゆ)があります。千葉県から来ているのにこのメーカーの醤油しかダメですといったものは千葉県の醤油とは違いました。私はインターネットで調べて初めてこの銘柄の醤油を知りましたが、ここまで徹底しているのかと驚きを隠せませんでした。

とうぜんお菓子はダメ、ジュースはダメ、マクドもケンタッキーもファミレスもダメ、母親が作る食事以外で食べさせてもいいのもは母親が食べてもいいと許可したものだけでした。千葉の家で食べている野菜もそのほとんどを家庭菜園で作っていました。

そのことを知った時に私と親父はこの子は一人になったら生きていけないんじゃないのかと話をしていました。

 

雨の中、はだしで外に飛び出すようになった

 

異常な行動はこれ以外にもいろいろありました。今年の梅雨は雨の量が半端なくて石川県内でも大きな被害が出ました。

そういう中で私が確認できただけで入院するまでに3回飛び出しました。

 

 

 

都会の人には実感がわかないと思いますが、いなかの道路は都会とは違う意味で危険です。人が少ないから朝でも昼でも夜でも車はバンバンスピードを出して走ります。毎年のようにネコなどの小動物が車にひかれて死んでます。それにいなかは人間関係が濃いので、もしも交通事故の当事者になったら単純にそっちが悪いで片づく話にならないことも起こります。お互いに当事者にならないように気をつけてます。

彼の行動パターンについては昼間寝ていて夜から朝にかけて動き出して朝3時ごろにご飯を食べたりしているところまで分かりました。それで夜から朝にかけてみている必要があると私は判断しました。でもあからさまに監視する感じだとどんな反応が返ってくるのか分かりません。それでそばにそれとなくついていることにしました。消防団の方は石川県大会にむけての朝の練習が始まりましたが、事情を話して休みました。

 

缶切りの使い方を教わっていないことに気がついた

 

 

ある晩、彼がイタリア産ホールトマトの缶詰を持ってきてプルタブを引き上げて開けようとしたことがありました。

でもそのときはどういう訳かプルタブだけが取れてしまいました。まあよくあることです。

それでも彼が開けようとしていたので、そばで見ていた私と親父が缶切りを持ってきてあげることにしました。

写真のような缶切りです。

缶切りを渡したら彼があぐらをかいて両足の裏側で缶詰を挟んで缶切りで開けた穴から力任せにプルタブを引っ張る感じで缶のフタをこじ開けようとしました。それを見ていた私と親父はこの子は缶切りの使い方を教わっていないことに気がつきました。

それで親父が缶切りはそうやって使うんじゃない。教えるからといって無理やり缶詰を奪い取ってテーブルの上に置いてから缶切りの使い方を教えようとしました。そうしたら立ち上がって缶詰に見向きもしないでどこかへ行ってしまいました。

私は彼のその動作をみていてこの子は人の話を聞けない子だとそのときに気がつきました。

 

病院に連れて行ったら逃げ出した

 

いなかに来たら良くなるかもという期待は外れてだんだんとひどくなりました。石川県立こころの病院に連れていったら待合室で待っている時に病院の外に飛び出して逃げたそうです。それで一度目は失敗しました。2度目に行ったときにその場で即入院と診断されました。

 

私は精神的な疲れから体調をくずした

 

 

梅雨時期の季節の変わり目もあったと思うけれど、彼が来てからほとんど不眠で精神的にもストレスがたまっていたと思います。7月に入ってから熱はないけれどセキが止まらない症状が1週間以上続いていました。セキが1週間以上止まらないときは風邪以外の病気の可能性があります。私は2年前にその症状で肺炎になっていました。それで最初に七尾市内の呼吸器内科に行きました。X線検査だけでは分からなかったので、2年前に肺炎の治療を受けてカルテが保管してある高岡市の呼吸器内科で詳しく診てもらいました。そこで数日分の薬をもらってもうしばらく様子を見ようとなりました。その後は彼が入院して精神的な負担が減ったのと投薬で体調は回復していきました。

 

引きこもりの原因が別にもあるような気がしている

 

彼が入院して1週間以上経過しました。私は最初に引きこもりと聞いたときにいじめを思い浮かべました。

病院で治療すれば良くなっていくかもしれないと考えました。でも今回の場合は保護者側にもあるんじゃないのか?

仮にそうだとすれば彼が退院した後にどう対応すればいいのか考えてます。