Inside My Heart 2019 〜Diary〜。 | 光永亮太オフィシャルブログ「雨のち晴れ」Powered by Ameba

Inside My Heart 2019 〜Diary〜。

『音楽』

僕は21歳から34歳になる直前まで音楽一本でやってきた。

違うジャンル仕事のオファーが舞い込んでも、「俺は一生シンガーソングライターでいるんだ」と、そう頑なに音楽だけを生業とすることを貫いてきた。

実際に俳優のお仕事、ミュージカルのお仕事、舞台のお仕事等、有り難いことにたくさんのオファーを頂いては「中途半端な気持ちではお受けできない」と、丁重にお断りしてきた。

ソロも、兄とかつて組んでいた「ユメノツヅキ」というユニットも命がけで取り組んできた。

それでも。

どれだけ手を伸ばしても上手くいかない時はある。

誰よりも頑張ってる自負はあるのに、
報われない日々もある。

それは皆さんも同じではないだろうか?





『ラジオ』

そんな時にbayfmがラジオパーソナリティとして頑張ってみないかと、熱心にお誘いを頂いた。

2015年の2月のこと。
腐りかけていた自分を奮い立て、もう一度ゼロから始めようと、

酸いも甘いも経験してから一番自分ががむしゃらに向き合っていた時だ。

人生の岐路に立たされた時、僕はそういう”タイミング”を大切にするようにしている。

がむしゃらに取り組んでいる時には、自分はエネルギーを帯びている。
同じようなエネルギーを持った人がそこに集まる。

そう、まさに「類は友を呼ぶ」。


新たなことを1から本気で初めるには、年齢的にもギリギリだという想いもあった。

自分には無限の可能性があるはずなのに、
ここで頑なに扉を閉ざしてしまっては、また今までと同じことの繰り返しになってしまう。

なので新たな扉を自分の手で開くことにした。

簡単な決断では決してなかった。

喋るのは苦手だけれど、ラジオは昔から大好きだったので、番組が続くのであればまずは「石の上にも3年」。
ひたすら周りからすべてを学んで、吸収することを徹底しようと決意した。



そうしてラジオパーソナリティとしての道が始まった。

「音楽とラジオは表裏一体だ!」
「音楽をやってきたからこそ伝えられることがある!」


そんな気持ちでキャリアをスタートさせた。


しかし現実は甘くはなかった。


滑舌は悪い、ニュースはしっかり読めない、
噛む、想いはあるのに瞬間的にしっくりくる言葉が見つからない。

何も爪痕を残せず、ビビって自分の意見も言えず、

番組が終わる度に落ち込む毎日。

 

リスナーからはほとんど反応がない。


音楽でやってきたアプローチが全く通用しなかった。

 

でもカッコつけるのやめて、良く見せようともしないで、

誰にどう思われようなんて気にしないで、

全てをさらけ出して、本気でぶつかってみたら、みんな心を開いてくれた。

 






『両立』

大好きな音楽とラジオの両立。
これもなかなか容易ではない。

僕は多分、今まで誰も成し遂げようとしなかった
「音楽」と「朝生ワイドのパーソナリティ」の二刀流に挑戦しようとしている。

不器用ゆえに、ふたつのことを同時にできるタイプではないと知りながら。

でもやると決めた。

がしかし、やはりなかなかそう上手くはいかない。

一年を通して同じ分量でやれることもできていない。
これについての言い訳は一切なし。

忙しいなんて理由にならない。


今もどうすれば置かれた場所で美しく自分が咲けるかを模索中だ。

答えはない。
正解もない。


 


『いま思うこと』

ひとつ自分の中で確かなことは、
「光永亮太」という人間として勝負したいということ。

歌うこと、音や言葉を紡ぐこと、生放送で意見をいうこと、耳を傾けること、楽曲を提供して違うアーティストのフィルターを通すこと、時に裏方に回ること。

「光永亮太」という人間の生き様とマインドを伝えるツールとアプローチが違うだけで、僕の中で最早、その線引きはない。


だから、

「最近ラジオばかりに重きを置いていて寂しいです」

なんて言われると、心から寂しくなる。

ラジオも音楽同様、「光永亮太」として心から情熱を注いでいるからこそ余計に。


もしも大好きな人から、

「あの仕事をしているキミが好きだったのに」

なんて言われたら、アナタはどう思うかな?







『今の目標』

僕の大事なスタッフがかけてくれた一言が今でも忘れられない。


「喋るように歌い、歌うように喋れるようになれるといいね」と。


心の深い部分に突き刺さった。


テクニカルなことかもしれないが、実はきっと僕が目指す二刀流の本質を突いている。

「音楽」と「ラジオ」を相互往来することで確立できると今は確信している。






『これから』

どんな将来が待っているか楽しみでしょうがない。
5年前はラジオで喋っている自分なんて想像がつかなかった。

でも目の前のことに対して真摯に心を込めて向き合うことで明るい未来が待っていることを僕は身をもって経験している。そして知っている。

自分の予想を遥かに超えた自分が待っているかもしれないと思うとワクワクする。


いろんなものに縛られず、もっと自分の可能性を追求していきたい。

来るもの拒まずだ。

 

いい意味で未来に裏切られたい。





『最後に』

キミが何をやっていても、それに誇りをもって取り組んでいるのなら僕はそれを全力で応援できる人間でいたい。

お互いそういう関係になれるといいよね。

 

そこに線引きはない。

誰であろうと対等でいたい。



なかなかアルバムリリースが出来なくて申し訳ない。
ライブも。

でも幼き頃から心の中で灯り続けてる「音楽」に対しての情熱は、歌手を夢見た4歳から途絶えたことがない。

 

そんな僕も日々に揉まれて日々変化をしていて、
それをとても楽しんでいる。

時につまづき、葛藤もしながら。


目まぐるしく移りゆく世の中で、
大事なものを見失いたくないから、
不器用なくせに欲張りかもしれないけれど、

どの仕事も自分らしく誇らしく見事に咲く日まで、

どうかゆっくり一緒に歩ませてください。

 

誰かに必要とされることが僕にとっての一番の幸せ。

 

 

みんなで喜びを分かち合って、笑い合える日が来ますように。

 

 

最後まで読んでくれてありがとう。






光永亮太