「LIFE IS BEAUTIFUL」セルフライナーノーツ。 | 光永亮太オフィシャルブログ「雨のち晴れ」Powered by Ameba

「LIFE IS BEAUTIFUL」セルフライナーノーツ。

光永亮太
2011.8.3リリース “LIFE IS BEAUTIFUL“ セルフライナーノーツ



1. Tremolo
この曲はまずイントロのブラスフレーズが浮かんで、そこから広げていきました。
「大人の淡い恋愛」を表現するために、サウンドプロダクションもAORを自分のフィルターを通してポップに噛み砕き、なるべく生楽器をたくさん用いることで世界観を構築しました。
歌詞に関しても心が揺れていく様子を「Tremolo」という音楽用語に置き換え、エレピを始めとした楽器類にも実際Tremoloをかけています。光永亮太の新境地とも呼べる曲になったと手応えを感じています。

2. 哀しみの雨
かつて僕にも精神的に深く潜ってしまった時期がありました。それを乗り越えることができた今だからこそ書ける曲はないだろうか。そう自分に問いかけ続けて生まれた曲です。この薄暗い社会の中で自分を見失い、今でも悩み、そしてもがき苦しんでいる人に向けて、ただひと言「大丈夫」と伝えたかった。そんな渾身のメッセージソングです。

3. COLORS
光永亮太の代名詞でもあるアッパーチューン。今までの自分を踏襲しつつも、数年の間で培ったものも取り入れて作りあげました。「COLORS」というタイトル通り、聴いて下さる皆さんの日常が
彩り豊かなものになるよう願いながら作った曲です。

4. After Love
このアルバムの中では光永亮太の音楽的バックグラウンドが一番如実に表れている曲のような気がしています。どこかアーバンでスイートなネオソウル。光永亮太らしくソウルを噛み砕くとこんな感じになりました。日本人が歌うソウルミュージックを僕は”BROWN EYED SOUL”と呼んでいるのですが、自分らしい“BROWN EYED SOUL”に着地出来た気がします。個人的にも大好きなナンバーです。

5. DESTINY
ずっと書けそうで書けなかった爽快ミドル。アルバムの中では場面転換をするという重要な役割を担っています。この曲が出来た時点で、一気にアクセルを踏んで制作が加速していったということもあり、ひとつターニングポイントになった曲かもしれません。アルバム全体のバランスを取る上でも、この曲は僕にとっての功労曲です(笑)。



6. 東京の空
2004年の夏にキャンペーンで大阪を訪れていた時のこと。暑さのせいか眠れず、持っていたギターを弾きながら、ホテルの部屋から見える空を見ながら作った曲です。以来、ずっとライブで大事に歌い続け、育ててきました。「Always」の作曲者・編曲者のSINさんと久しぶりにタッグを組んで、満を持しての音源化。普遍的なメロディと歌詞はきっと今後も色褪せないと確信しています。

7. 光
自分の名字の一文字を使ってしまったくらい、思い入れの強い曲。最後の一歩を踏み出す時は誰も助けてはくれない。物事の決断をするときは誰も決めてはくれない。大切なことは誰も教えてくれない。本当に最後の最後は、自分自身のその足で踏み出さないといけない。明日を変える鍵は、誰しも平等に持っている。世の中のひとりひとりがそのことに気づくことができたら、きっとこの世界は変わるはず。そんな想いをひとつの曲にしてみました。アルバムの中でも中軸を担っています。

8. LIFE IS BEAUTIFUL
アルバムのタイトル曲。実はこの曲はアルバムの中で最後にできました。メッセージアルバムにするというコンセプトのもと、曲を書いてきたけれど、結局最終的に何を一番伝えたいのだろう?
そう自問自答しているうちに、このひと言に辿り着きました。どんなに躓いても、どんなに泣いても、どんなに悩んで苦しんでも、こうして僕らは生きている。それこそが苦難を乗り越えてきた証だと。そうしてたくさんの経験を積み重ねて、人生は少しずつ輝きを放ってゆく。そのすべてが素晴らしい。このアルバムを象徴している曲だと思っています。「人生は美しい」。

9. 愛を歌えば
ライブで歌い続けてきたこの曲に込められた熱き想いを、むき出しのまま伝えたいと、ピアノ1本、ノンクリックの一発録りで挑みました。今の裸の光永亮太がこの曲には閉じ込められています。自分の歌を置く場所、歌う意味、伝えたい想い、そして歌を歌っていくことの理由と決意。この曲を聴いて頂ければ分かって頂けると信じています。大海に一石を投じるような影響力しか今は持ち合わせていないかもしれない。でも、だとしても声を大にして「愛」を歌い続けていこう。日本中が、そして世界中が笑顔で満ちあふれるその日まで。そんな強い想いを込めた大切な曲です。

10. Home
元々はライブ用に書いた曲です。光永亮太のライブが、お客さんにとって「もうひとつのHome」になって欲しい、そう願って作りました。日常の中でどんなに辛いことがあっても、光永亮太のライブを観に行くと元気を貰える。そんな方々の為に「おかえり」と笑顔で迎えてあげられるような音楽と空間を作り、届けたいという想いで書き下ろしました。それはこのアルバムでも言えること。聴き終えた後に、また帰ってきたくなるような、もう一回聴き返したくなるようなアルバムになって欲しいと願って収録しました。同じ時間を同じ空の下で過ごしているという奇跡。温かいスープを飲んでいるような気持ちになってもらえたら幸せです。
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