2019年11月18日 21:10
細い路地と
続けば行き止まりと。
わかっていながら
ついて来たはずだから。
こうなっても文句は言えないって。
理解してると思っているから。
君の唇に触れ。
君の香りを堪能し。
あぁ
今夜は月が綺麗ですね。
でも
その明かりに照らされる君は
もっと綺麗です。
月の光に白く映える肌は
理性の価値を無いものにして。
潤んだ唇は
衝動を正当化し。
静寂な月夜に
君の息遣いだけが聞こえる。
秘密の空間は
この世界に
君とオレしかいないような錯覚をおこさせ。
次第に。
大胆に。
声を上げるその口を塞ぐ。
絡ませる。
熱い吐息が重なる。
それでもなお漏れる声に、嬉しくなって。
「そろそろ、先に…。ね。」
滑らせていた手を止め、跪く。
逃れようと少し引いた腰に腕を回し、引き寄せると。
舌で触れ。
指先は深く君の中を揺らす。
ふと暗くなる。
雲が月を覆う。
しかし月光はそれでも君を照らし続ける。
徐々に
徐々に
雲は空けて、明るさを取り戻し。
オレを見る潤んだ瞳も
オレの名を呼ぶその口元も
赤く染まる頬も
白い肌も。
収縮を繰り返すそれも。
つまり。
快感を味わう君の姿を露わにする。
オレは目を細める。
「まだだよ。」
これからだよ。
耳元で囁く。
そして、君の中へ。