感動!日野原重明先生との出逢い
私の仕事は、コミュニケーションを通じて人を支援することです。そのために「コーチング」を勉強しています。勉強を始めて約5年経ちますが、コーチングは本当に奥が深く、「これでいい」ということはありません。コーチングのセミナーを行ったり、あるいはクライアントにコーチングをしたりしていますが、そのほかに、日々の勉強がとても大切です。私のほかにもコーチングを学び続けている人たちは多くいて、仲間でよく集まって勉強会を開いては、お互いにコーチ、クライアントになり練習をし、コーチングのさまざまなスキルやモデルについて、意見交換をして、理解を深め合ったりするのです。ちょうど今日の土曜日は勉強会の日でした。この日の会場は、縁あって、日野原重明先生(聖路加国際病院理事長)が書斎として使っていらっしゃる、というお部屋勉強会の場所として、ご家族の方がご厚意で提供して下さったのです。もちろん日野原先生が書斎をお使いにならない日を選んで、私たちが使わせて頂ける、ということです。日野原先生は、ご存じの方も多いと思いますが、現在97歳というご高齢にもかかわらず、現役のお医者様、そして毎日、あちこちに足を運び、医療のテーマを始め、世の中をよくする活動、個人の生き方、などについて講演、執筆、慰問に大活躍されています。NHKを始めテレビ番組にも頻繁に出演されています。このご多忙ゆえに睡眠時間は一日3、4時間と短くそれでもまったく精気を失われることなく、あふれるばかりのバイタリティで、日々の仕事をこなしていらっしゃるのです。そんなの上にいらっしゃるような方が、今日、なんと私たちのコーチングの勉強会に現れ、「何を勉強しているのかな・・・?」と突然、顔を出されたのです。そこにいたメンバー、私を含めて7名でしたが、あまりの衝撃に全員直立不動。日野原先生は穏やかな笑顔で私たちに近づかれ、ゆっくりと椅子に腰かけられて、「じゃあ、自己紹介をお願いしようかな」と言われました。みんな、震える声とばくばくの心臓で自己紹介をし、そのあと、日野原先生が静かにお話を始められました。全部で2時間くらい、お話をされたと思いますが、お話の内容が素晴らしかったことと、緊張して時間の感覚がなくなっていたので、あっという間の時間でした。お話の内容は、宝石箱をひっくりかえしたように、本当にいろいろなことでした。「生きがい」という言葉に始まり、人間ひとりひとりの「使命」、「夢」、「行動」、「戦略」、「人との出会い」、「運命」、「モチベーション」、「一日の始まり」・・・などなど、ここにはとても書ききれませんが、どれも素晴らしく、人に希望を与える内容でした。「Encounter(人との出会い)が、その人の人生を変える」「これが運命だ、と思ってあきらめるのではなくて、運命は開発するものだ」「人は使命を持って生きていけると素晴らしい」「私はどんなに疲れても次の日は "Another Day" (新たな一日)と 思って毎日新鮮でわくわくした気持ちで目覚めている」「夢があって、それをどうしたら実現できるかと、 行動があって初めて意味を持つ」これらはそのときに日野原先生がおっしゃったことです。一字一句を憶えてはいませんので、正確ではありませんが、少なくとも私にはそのように聞こえました。さて97歳の男性…というとみなさんはどんな人を想像されますか?この日ご自宅でめずらしく、くつろがれていた日野原先生は、お顔の色つやもとてもよく、明るく朗らかでした。そしてびっくりしたのはその話し方です。活舌が、まったくもって、しっかりされているのです。これには本当に驚いてしまいました。しかもいろいろな出来事、情報をよく記憶されていて、それを、しっかり・・・というかごく普通の話し方で、饒舌にお話しになるのです。私が知っている90歳代の方は、正直、発声が聞き取りにくく、会話が少々大変です。でもそんなことはまったく日野原先生にあってはありませんでした。こんな立派な人に、偶然出逢えた・・・これはまさにこの日、日野原先生がおっしゃっていた、「出会いはその人の人生を変える」・・・そのものですね。私は、まだまだ力は及びませんが、社会のためになる仕事をして、日本をもっとよくしていきたいと考えています。具体的なことはいつかこのブログに書きたいと思っていますが、日野原先生のお話を今日聴いて、今の気持ちをそのまま持ち続けて、しっかりと自分の役目を果たしていきたい、という気持ちが高まり、モチベーション120%という状態になりました今日は本当に素晴らしい日でした。夜中になってもまだまだ興奮が冷めやりません。