「まぁ、俺が一番出来ていないけどね」

さとうM氏が、よく講演会で言うセリフ。


「偉そうに言ってるけど、

本に書いてあること1つもやってないからね俺。」


笑わせるため、って面もあるし、

こういう職業なので信者を生みやすいから、

必要以上に「自分は大したことない人間だ」と伝えるように心がけている。




まぁ、実際に「できてない」時も多いけどさ。

ただ、本に書いているということは、

やはりロジックは誰よりも理解している



例えば、

「感謝する」というメソットが、どのように作用するかということを。




例えば、昨日も。

せっかく実現できたレイビレッジの音楽フェス。


音響さんがぜんっぜんダメで、

前日のリハで三宅洋平さんのバントがステージに上がって、

3時間以上待たせてしまった。

その次のサノバロックなんて、リハーサルが飛んだ。


配線が全く追えてなくて、音が出ない。

メンバーが「ここが、ここに繋がってますよ」と言っても、

態度も悪くあしらわれたそうで、

普段は怒らないメンバーも、かなり怒っていた。



翌日も、やはり音は出ず、

本番スタートも30分押しになった。


そして、サノバロックの番。

1曲目を始めると、音が出来てなくて曲を途中でやり直し


いつもならかんっぜんにイライラしているこのタイミングで、

M氏は、その人の中に「いいこと」を数え始めた。


 


「でも、まぁ。こんな山奥まで一人で機材をいっぱい運んで来たんだよなこの人」

「2日間テンパりながらも、笑顔で必死にやってるよな」

 


「周囲みんなが白けた態度を取ってるのに、その空気感も読めてなくて逆に凄いよな。ポジティブシンキングってこういう人か。」

「熱中症で倒れなかっただけでも、感謝だよな」





絶対に「イイコト」なんて探せる訳が無い状況で、

絶対に「良い部分」など微塵も無いはずの相手の中に。

人は頑張れば「イイコト・良い部分」が探せる。



やっぱり、アドラーなんだな。



どんな状況であっても、「探せる」ということは、

「選べる」ということ。



選択権が完全に「わたし」にあるこの世界で、

「イカル」ということは、

「イライラする」ということは、

「ムカついている」ということは。


自分がその状況を選んでいるんだ。



原因があるから、怒っているんじゃない。

怒りたいから、原因を探しているんだ(原因を作っているんだ)。





これまで500本以上のライブ・講演会をして来て、

イライラさせる「音響さん」は沢山いた。

20%くらい居る。

これはM氏が性格悪いからってのもあるけど、

実際に音響さんって態度がデカい人が多いと有名。



そして、昨日はもうそのTOPだった。

レベルで言えばMAX100だ。


普段、絶対に起こらないメンバーさえも怒っている。

「なんで、あの人に音響を依頼したの?」

って。





過去500のライブで、

何度かイライラしていたのは、

「イライラしたかった」から、原因をどこかに探していたんだと。


不思議なくらいそうは思えないけどな。


自分が「イライラしたかった」んじゃなくて、

どうしようもない音響さんが居た会場でイライラしていた、


 

「原因」は外の世界だ!


としか思えないのに。



もし、「原因」が外側の世界にある、

のなら。

「解決」も外側の世界にグリップされてしまう。




でも、

「原因(選択)」が「わたし」に依るものだ!と看破できたなら。

「解決力」が、「わたし」に戻って来る。



ステージの上で、

大事な大事なフェスの1曲目の音が出なくて、

曲を止めてやり直し。


いつもなら「イライラMax」がしばらくは続いたであろうその瞬間に。



「あの人の中に、頑張ってるところを探そう」

と、意識してみて、

M氏は、この世界のコントロール権を取り戻した。






コントロール権を取り戻した後の世界は、

美しかったどー。

ステージの上から見える風景。

20人で支えているレイビレッジクルー。

220人の観客オバちゃんたち。

尊敬しているアーティストたちとの共演。

何をどうやったって「怒れる」はずの無い天国な状況だったどー





イライラさせる誰かが居るから、

イライラしているのか、

イライラしたいから、

イライラさせる「誰か」を作っているのか。




身の回りを見てみて。

もちろん「怒り」以外の感情も全部そうだよ。

 

自分は不幸だなって思っている人も。




「不幸」だと思える状況が周囲に沢山あるから、

いま「あなた」がその結果として「不幸」を感じているのか。


または。


何を探すのも自由なはずのこの世界で、

あなたが一生懸命に「不幸」を探しているのか。



状況が悪ければ悪いほど

「絶対にそんなことはない」

「あいつがむかつくんだ」

「社会が悪いんだ」

「私は被害者だ」

と言いたくなる。



もちろん、そう思って生きて行っても人生は楽しいけど。




これから「あなた」に訪れるイライラMAXの日に、

もしも今日のブログの内容を覚えていてくれたら。


「やってみるか・・・」

と決意して、
その相手の中に「イイコト」を数え始める苦行・荒行をあなたが出来たなら。



状況は、すぐ一変する。

ソレだけは確かだ。


 

 

 

それにしても

Oto-Yoi-Fes'24

楽しかったなーっと。


200万円の赤字を埋めるために作ったはずのTシャツが

ぜんぜん会場で売れなかったらしく、逆に赤字が増えたという笑


ほら、またM氏が「わるいこと」を世界に探し始めたから。

悪い手本を見ながら、あなたは良い日曜日をお過ごしください。




悔しいけど、

不幸なのは、「わたし」のせいだ。

外側の誰にも、このコントロール権だけは絶対に渡さない。




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▼この記事を書いた人 Writer's Info

さとうみつろう

日本の作家・ミュージシャン。高校生の長男コクトウ君と、中学生の長女ザラメちゃん、5才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…

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