ずいぶん昔、鎌田行進曲を彼氏(ダンナ)と見た。
映画のサークルで、課題映画でした。あの銀ちゃんすごい(風間杜夫)!
もうめちゃくちゃ。
映画スターだから取り巻きがいるんだけど、取り巻きがキャデラックを運転していたが、銀ちゃんは横から
「俺に運転させろ!」と言う。
「え!銀ちゃん車の免許を持ってないでしょ!」
「うるせえ、これはキャデラックだろ!キャデラックに免許がいるかよ!貸せ!」
とこんなような会話。
銀ちゃんはハンドルをとろうとする。

いやあ、ぶったまげた。このキレっぷり。

銀ちゃん大好きになった。
その頃、彼氏(ダンナ)がサークルの女性の先輩のことが好きだと言ったので、じゃあなんで私と付き合っているのか悩んだ。
聞けなかった。
男の先輩二人と偶然会って飲みに行こうとなった。
私はその夜、記憶をなくした。彼氏の家で目をさました。
なんで?と起こして聞いたら、大荒れの私をやっと連れ帰ったのだとか。
握手しようって先輩たちとは握手したのに、彼氏とは握手しないと憎たらしいこともしていたらしい。
途中で捨てて帰ろうかと思ったと言われた。

キャンパスにて、同じサークルのY(もちろん頭文字ではありません)が、前日いなかったにも関わらず、詳しく知っていた。多分学食で先輩に聞いたんだろう。
「お前、昨日渋谷で大暴れしたんだって?銀ちゃん銀ちゃんってすごいし、お前が吐くっていうから駅でおりてばかりだったらしいなあ。お前偉かったなあ一度も吐かなかったってさ。こんなに酔っ払って大暴れする彼女別れたら?て彼氏に言ったらしいけど、お前が考えることない、別れちゃえ別れちゃえって言ったらしいじゃん、アハハ」って笑われた。
後に先輩に聞いたら、A先輩がいろいろ私の世話をしてくれたらしい。
おじさんが
「わかるよこの娘、あんたのこれ(小指を出す)だろう。たいへんだねえ」
すると先輩は「違います、彼氏はこの人です」
彼氏は知らん顔でつり革につかまっていた。
おじさんがびっくりして「彼氏さんそんなとこで、ぽーっとしたらだめだよ。しっかり彼女みてなきゃあ」と。
ずっと鎌田行進曲に感動したと、銀ちゃーん銀ちゃんってすごかったという。 

そうだったのか。
その夜チャンポンで飲んだンだよね。
結局なぜあんなに大荒れだったのか彼氏(ダンナ)に話すことになった。
他に好きな人がいるのになんで私と付き合ってるの?
始め彼氏は??でした。
詳しく話すと、友達として好きなんだよ。と
ふーん
そのとき、聞いとけば解決した話だったのか。
ダンナはきっと忘れているだろうな。
私にはまあそれも良いかという思い出である。
人生に一度くらい記憶なくすほどのンでも彼氏と一緒で安全だったのだし
(実際はA先輩のお陰かもしらんけど)

読んで下さってありがとうございました滝汗滝汗滝汗