こんにちは。満川眼科医院です。
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●防腐剤による角膜障害
ほとんどの目薬には防腐剤が入っています。
点眼する時、点眼瓶の先にまつ毛が触れたり手が触れたり、またそうでなくても細菌が入るので、菌の繁殖防止のために含まれています。
多くはベンザルコニウムという防腐剤が使われていますがかなり強力な作用があります。強力な反面、角膜のキズ(角膜障害)をおこしやすくなります。
もともと健康な角膜の人には何でもなくても、ドライアイだったり高齢だったり眼科手術後だったりすると、防腐剤が角膜に障害を与える原因となることもあるわけです。
また、角膜障害の治療に使われる目薬にも防腐剤が入っているものもあります。
角膜障害が起こった時の対処は、防腐剤の入っている目薬を中止し、防腐剤の入っていない目薬だけ使うことになりますが、使える目薬がきわめて少なくなりますので難航する場合もあります。
また、防腐剤が入っていない目薬は、物によりますが、封を開けたら約10日間で廃棄しなければなりませんので注意が必要です。
●点眼すると苦い味がする
実は目薬にも『味』があります。勿論、甘い目薬などわざわざ作るわけはないのです。基本無味か苦い。
目頭のところに涙点という涙の通り道があり、目薬はこの涙点から鼻に抜け、さらに喉へと流れて行きます。この喉で感じた味が苦味につながるわけです。
●目薬で目のまわりがただれる
点眼により、目のまわりがかゆくなったり赤くなったりすることが稀にあります。
これには2つの要因が考えられます。
・目薬の成分のアレルギーによるもの。つまり目薬が合わない場合です。
この時は、合わない目薬をやめて別の目薬に変えます。症状もすぐに治ることがほとんどです。
・目薬でまぶたの濡れにより細菌の増殖によるもの。
特定の目薬だけでなくどんな目薬でもおこります。
また、目薬でなくても涙があふれても同じことがおこります。
この時は、どの目薬でも増悪の可能性があるので慎重に対処する必要があります。
まぶたに炎症止めの軟膏を塗ることで対処することが多いですが、一時良くなっても軟膏を中止するとまたただれてしまうこともあります。
●充血する
緑内障の治療中のかたは経験的にお分かりかと思いますが、目薬で充血することはよくあります。
しみたり刺激があったりすると、同時に充血が起こる場合もあります。
2つの要因が考えられます。
・目薬に血管拡張作用がある。
誰でも程度の差こそあれ必ず充血はおこります。ただ、これは目薬固有の性質であり、心配する必要はありません。気にならなければそのまま放っておいて大丈夫ですが、どうしても気になるなら中止するしかありません。
・アレルギーをおこして充血することもあります。この場合はまぶたが腫れてしまうこともあります。中止して、炎症を抑える目薬をさすことで対処します。
その他、ステロイド剤や緑内障においても様々な副作用がありますが、また別の機会に記させていただきます。
目薬に関してのご相談は最寄の眼科か薬剤師にご相談下さい。
目の検診は、平塚市、満川眼科医院へ。
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