こんにちは。平塚市、満川眼科医院、中の人です。
今回のテーマは、目とコンタクトレンズの相性です。
近年、コンタクトレンズ学会の中でよく取り上げられている話題です。
コンタクトレンズ不快感(CLD)と題されていて、いくつも項目はありますが、その中でも目の物理的刺激によるお話をしてみようと思います。
コンタクトレンズ装用者の中には何人も経験した人がいるかもしれませんが、『着け心地が悪い』『ゴロゴロする』などの症状はいろんな原因から起こります
例えば、乾燥が強くてコンタクトが外れそうになってしまう時、コンタクトレンズが常に当たっている感じがしたり、なんとなく目が腫れてしまったり、または風が強い日にゴミが入ってしまったりもあるかもしれません
目の表面、裏側にストレスを与え続ければアレルギー反応を起こしてしまう場合もあります。
乾燥の話は重要なことなのですが、また近いうちに別の機会にお話しするとして、今回はまぶたの裏にスポットライトを当てて進めてみます。
当然のことながらコンタクトレンズは体の一部ではありませんので人体からしたら異物です。ぶっちゃけ邪魔な存在です
皮膚と皮膚をこするだけでもすりすりと擦れが生じるのですが、人の皮膚は擦れがあると多かれ少なかれ傷が出来ます。
強く鋭利な物質を押し付ければスパッと皮膚は裂けますし、やすりで擦れば表面をすりおろしてしまいます。
目の裏側の構造を図で見てみましょう。
まばたきをすると上下のまぶたが角膜を圧迫する様に閉じます。
まばたきは涙を目の全体にいきわたらせる働きと同時に涙を出す操作が同時に行われますが、前述の通り、同時に涙が満たされた中で角膜とまぶたにある程度の圧迫を与えます。
何を言いたいかというと、まぶたの裏では目(角膜)と眼窩結膜(まぶたの裏の赤い部分)の擦れが起こっています。
もちろん傷が出来ては困るので、目の裏側の組織は滑らか、もしくは柔らかい素材で覆われています
しかしいくら柔らかい素材で覆われていても何らかのストレスを与えられると大小さまざまな炎症反応が起こります。
※現代の眼科学より抜粋
また、問題が起きた時にすぐに対応できるように角膜部分のみ痛みを感じる装置がついています。
目の中に異物が入るとゴロゴロした感じがあるのは角膜に何かが当たっていることが考えられるわけです。
そうして問題を察知します。人は良く出来ています
しかしコンタクトレンズは異物です。
目と同じ素材でなければ多少の被害は起こる可能性がありそうかなと想像がつくでしょうし、潤いがないと痛そうな気もしますよね
まぶたと角膜は常に擦れると言いましたが、コンタクトレンズが入れば特に強い摩擦で擦れが生じるのは言わずもがな。
多くの装用者が思っていることですが、コンタクトレンズはずっと着けているものなのでいかに快適に過ごせるのかというところが大事になっていきます。
そのために沢山の技術者がレンズのコーティングや削り方、接触の角度を計算、設計して刺激の少ないコンタクトを作っています。
難しい物理的な話によって刺激を少なくすることが出来るのですが、眠くなるような話ですが、大事な部分ですのでまた別の機会にお話しします
当院でもコンタクトレンズの相談は受けられますので気になる方はお伝え下さい。
ソフトコンタクトの種類も豊富にありますので試したい方はお声かけ下さい。
目の検診は、平塚市満川眼科医院へ。
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