新刊の根底にある「新リーダーシップ論」とは?  〜 組織が健全に機能する「上司と部下の関係」 | 国際秘書 人材育成コンサルタント 能町光香 オフィシャルブログ

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18万人以上の方々に読まれている『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』著者が綴るメッセージ

新刊『エグゼクティブ秘書が教える一流の仕事術 ボスを支える20のミッ
ション』には、これからの時代を先取りしたコンセプトが根底にあります。

それは、『フォロワーシップ』という言葉です。これは、「貢献」をベース
にした新しい働き方であり、世界のリーダーシップ理論の潮流のお話しです。

この『フォロワーシップ』は、カーネギーメロン大学教授のロバート・ケリ
ー博士が提唱した考え方です。彼の研究によると、

1)ほとんどの組織において、成功にたいするリーダーの貢献度は20%に
  過ぎず、フォロワーは残りの成功の80%の鍵を握っている。

2)肩書きと年収とは無関係に、リーダーでいる期間よりフォロワーとして
  働く期間が長い人がほとんどである。つまり、報告させる部下を持つ立
  場よりも、自分が報告をする立場にいる期間のほうが長い

この2つの研究結果をもとに、『フォロワーシップ』が定義されています。

つまり、これからの時代は、リーダーとフォロワーである部下が、お互いに
影響を与え合いながらマネジメントし合うという関係を説いているのです。

皆さんは、組織で部署でチームで仕事をしていくとき、個人プレーで仕事を
される方は、とても少ないのではないでしょうか?

部署としてチームとして、どのような結果を残して行けるのかを考えるのが
ビジネスだからです。であるなら、組織やチームが健全に機能するには、ど
うしても「上司と部下の関係」が良好であることが大切となってくるでしょ
う。

先ほどの、ロバート・ケリー博士の研究データが正しいとしたら、どうでし
ょうか?

リーダーシップを語る本は多いです。またニュースを観ていても、「リーダー
不在の日本」という言葉もよく目にいたしますよね?

しかし、現代の私たちにおいてリーダーシップを説くだけでは、すでに限界
が来ているのかもしれないということです。つまり、リーダーが存在できる
のは、それを支える部下の貢献があり、また部下と健全な関係が保たれてこ
そ、リーダーが最高のパフォーマンスを発揮できると考えれるのです。

能町は、このことを『上司のパートナーになる』と書いています。

秘書は、実は、『究極の部下』とメディア等でご紹介されるように、上司の
意識や行動をダイレクトに知る位置にいます。つまり、「有能な秘書」には、
『フォロワーシップ』で大事になっているビジネススキルや考え方のベース
になる素材がたくさんあると言えるでしょう。

また、そんな『パートナー』として働く「上司と部下」は、こんな特徴があ
ります。

・目的に導かれた働き方をしている
・ミッション重視
・人間関係を育める
・お互いの長所と成長に重きを置く
・対等の関係を築く
・リーダーの考えを補完する役割を担う

など、『パートナー』として働くことで、「上司と部下」がお互いに高め合
う関係に変わっていきます。新刊にも、この『パートナーとして働くこと』
については、マトリックスを交えながら解説しています。

ぜひ、お読みになられてください!

新刊『エグゼクティブ秘書が教える一流の仕事術』の詳細は、
こちらの能町公式サイト書籍案内をご覧ください。