「いつでも気がきく人の3つの共通点」 | 国際秘書 人材育成コンサルタント 能町光香 オフィシャルブログ

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18万人以上の方々に読まれている『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』著者が綴るメッセージ

「気がきく人」とは、いい人、優しい人、頭がいい人とは違います。「気がきく人」とは、余計なお世話をせず、感謝と信頼を集めるコツを知っている人のことです。

たとえば、具体的に、それらの人たちと「気がきく人」との違いは、どこになるのでしょうか。

まず最初に「いい人」は、周りを安心させてくれる分だけ人間関係は良好ですが、周りも「いい人だけど・・・」とついつい思ってしまうもの。どこか相手との友情や信頼、そして感謝の気持ちを感じるといった人間関係に至るまでには、もう一歩といったところです。

そして「優しい人」は、「優しさは、エゴだ」という言葉があるように、これはこれで、自己本位なときがあります。相手の立場や状況を読み取ることよりも先に、自分の優しさを表現してしまう傾向が強いのが特徴です。これもまた、お互いにとって長期的な良好な人間関係を作り続けることが難しいものです。

最後に「頭がいい人」は、シャープなモノの見方ができるため周りから賞賛されます。しかし、その頭のよさが、相手を「上から目線」でものを語ったりすることがありますから、相手の自信を萎縮させたり、相手の劣等感を刺激しすることもしばしば。どこかチームから孤立しがちな傾向にあります。

これとは違い「気がきく人」は、相手が望むことを的確に掴みながら、相手も自分もご機嫌にさせて、自分がやりたいことを実現していく人たちのことなのです。ですから、自分と相手がハッピーになるような関係を大事にしながら物事を進めていける人たちなので、自然と、周りからは信頼されるだけではなく、感謝もされるようになります。

「いい人」「優しい人」「頭がいい人」だけでは、周囲から信頼を集めたとしても、感謝を集めれるようになるかはわかりません。それにプラスして、「気がきく人」になってこそ、感謝を集める人になるものです。

また人は、感謝をされるような環境に身をおかれなければ、いまやっている仕事の役割や意義が見出しにくくなってくるようです。仕事とは、相手のポジティブな反応があってこそ、「自分が何者であり」、「自分がやるべきことが何か」を知らせてくれる活動です。だからこそ、たくさんのお客様、同僚、そして上司から感謝をされる、そんな環境をつくれる幸運体質を作っていくのが、まさにこれからの時代では、QOL(人生の質)を上げていくためにも、大事なことではないでしょうか。

では、書籍で紹介されている「気がきく人」たちの能力は、どんなものがあるのでしょうか。それが、次の3つです。

① 相手ありき
② 尊敬する
③ 先読みする

どれも、「気がきく人」と言われる人たちには備わっている能力です。どんな人でも、ちょっとしたコツを掴み、訓練を重ねていくことで、誰でも簡単に「気がきく人」になれます。

これから日本で活躍する人材のキャラクターとしての特徴は、「周りと調和をしながらも、才能や能力が抜きん出る人材」だと思います。そこでは、チームや組織と調和する力だけでなく、みなさん一人一人の才能や能力の違いが、違いとしてチーム単位・組織単位で上手に調和しながらも、ズバ抜けた才能を発揮することが大切になってくると思うのです。

グローバル社会では、「周りと調和する力」と「自分がやりたい仕事を進める力」といったことができる働き方をする人材が必要だと能町は考えているのです。

(参照:誰からも「気がきく」と言われる45の習慣