『ヴォイニッチ手稿の秘密』(トート、ロナウド・マルティノッツィ) という本を読んだ。色々と導きのようなもの、符号のようなものがあったのだ。
 この本は、『ヴォイニッチ手稿』の解釈ではなく、内容を伝えるという趣旨とのこと。
 トートとはこの本の著者で、アトランティス人らしく、『ヴォイニッチ手稿』の書かれた現場にいたとのこと。一方、ロナウド・マルティノッツィとは、16世紀のイタリア人男性で『ヴォイニッチ手稿』自体の作者らしい。
 ロナウド氏は幻覚剤を用いて、七次元と三次元を自由に行き来でき、かつ七次元の世界から情報を手に入れ、それをあちらの言語を用いて、羊皮紙に記したらしい。なぜ、あちらの言語を使ったのかというと、こちらの言語で書くと、早々に処分されてしまうリスクがあったからとのこと。今日の時代まで、その本を保存させておく必要があったらしい。
 『ヴォイニッチ手稿の秘密』は、トートという霊体が、この世界の誰かに書かせているようだ。自動書記なのだろう。
 私ごとですが、私自身も、謎の存在たちと対話したことがあった。当時私は、ある薬を病院から処方されており、それを誤って定められた分量以上に服用してしまい、せん妄状態を起こしていたのだ。
 そのときに、その存在たちと話したのだが (話したというか、私が彼らの対話を聞いていたというほうが正しいが) 、彼らは高次元の存在たちだったのかもしれない。彼らが本当にあちらからの使者たちだったのだとしたら (つまり私の妄想でないのだとしたら) 、ロナウド氏のときとは逆に、彼らがこちらの次元まで降りてきたということになる。
 話を戻して、その本を紐解き、読み進めていたら、「おや?」という箇所に行き着いた。「霊太陽」という概念が出てきたのだ。

 中心は霊太陽。3次元を含めた多次元太陽のことだ。この多次元宇宙に存在する太陽系の霊太陽のことでもある。人間に肉体以外のライトボディがあるように、太陽にも霊太陽がある。

『ヴォイニッチ手稿の秘密』(トート、ロナウド・マルティノッツィ)より

 私は以前から、太陽というのは神 (一神教的な) のメタファーなのではないかと、漠然と思っていた。その発想は、『国家』(プラトン) にある「洞窟の比喩」という概念から来ている。
 「洞窟の比喩」とは、この世界は、イデア界 (あの世) の投影に過ぎないということを、洞窟と火の灯り、人形などを使って説明する比喩のことだ。『海辺のカフカ』(村上春樹) の台詞にもあるように、「世界とはメタファー」なのかもしれない。
 それで、この世 (物質世界) の太陽は、あの世 (精神世界) にいる神の投影なのではないか?と思ったのだ。
 そんなことをぼんやりと考えていたおり、『ヴォイニッチ手稿の秘密』と出会ったのだった。やはり、何らかの導きがあったのだろうか?