東京セミナーご講演メモ② 富士製薬工業(4554:東証プライム)さま。 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

東京セミナーご講演メモ② 富士製薬工業(4554:東証プライム)さま。

Ciaoニコニコ


遅くなりましたが、

富士製薬工業(4554:東証プライム)さまのご講演メモも共有させてください。


富士製薬工業は、医師の診察を経て処方される「医療用医薬品」を中心に、開発・製造・販売を行う製薬会社です。特に婦人科領域に特化しており、月経困難症、更年期障害、不妊治療など女性特有の健康課題に寄り添った製品を提供しています。

国内における女性向け医療用医薬品では最大規模を誇り、まさに「女性医療のリーディングカンパニー」といえる存在です。


女性の健康課題と医療費の増大という2つの社会課題に挑む企業です。少子高齢化の中で女性のライフサイクルに合わせた医療は社会的に重要性を増しています。特に月経・更年期・不妊・避妊といった領域は未だ潜在需要が大きく、富士製薬工業はここに集中することで明確な差別化を実現しています。代表的な例が緊急避妊薬であり、同社は国内医療用において9割の圧倒的シェアを獲得。近年はドラッグストアでの販売解禁が議論されており、潜在需要が顕在化すれば同社の強みが一層発揮される可能性があります。

もう一つの社会課題は「医療費の増大」です。富士製薬工業はその解決策の一つとしてバイオシミラー(後続バイオ医薬品)に注力。高額なバイオ医薬品の代替となることで、医療費抑制に貢献しつつ持続可能な医療システムを目指しています。

この2つはともに政府の重点施策(骨太の方針にも明記されている)であり、投資家にとっては「国策に沿う企業」という強い安心感につながります。まさに相場格言の「国策に売りなし」に合致する存在です。

国内最大規模の婦人科領域製薬会社、緊急避妊薬シェア90%超、潜在需要が大きい市場における圧倒的ポジションというのは押さえたいポイントだと思います。タイの子会社は2012年から取り組まれていたとのことで先見の明があり、海外での取り組みもあってコスト高を円安メリットで吸収できているよう。

累進配当を打ち出しており、利回りは3%弱。PBRは0.85倍と同業他社と比較しても割安感があります。


気になる方はぜひアーカイブをご覧ください。



三橋さま、ご講演ありがとうございました。