インカムゲイン狙いの投資の始め方、ファンドの選び方。 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

インカムゲイン狙いの投資の始め方、ファンドの選び方。

Ciaoニコニコ

さてすでに退職されている方で、

3,000万円を「インカムゲイン(分配金・金)」で生活資金の一部として活用したいというご相談を受けましたので(投資は初心者とのことで、これまで証券会社さんの言う通りにしていたものも、望んだ利回りが得られず解約したと言うこと。)、

同じようなお悩みをお持ちの方のためにもメモを共有させて頂きたいと思います。

あくまで私個人の考えではありますが、参考にになれば幸いです。


まずインカムゲインを軸とした資産運用には、「利回り」「リスク」「資産の取り崩し」「インフレへの対応」といった複数の視点から検討する必要があります。


【年間どれくらいのインカムが必要か?】

まず考えるべきは、「年間いくらの収入が必要か」という点です。

仮に年間120万円(月10万円)を配当や分配で得たいというのであれば利回りを平均して4%得る必要があります。

このように生活費に必要な額から「必要利回り」を逆算して考えることで、どのような利回りを狙えば良いか→投資商品選びの参考になる、と思います。


【インカムゲイン投資の商品の選び方】

基本方針のポイント

1.低コスト重視:まず利回りのためにはコストを減らすことが大切。

手数料の低い証券会社を選んだ方が基本的には良い(相談に乗ってほしいニーズがあれば別ですが、証券会社ランキングなどを参考にしてみては。)

高利回りの安定した個別株も良いですし、

分散投資したいのであれば信託報酬が安く取引コストが低いインデックス型投信やETFを推奨します。


分散とリスク抑制:地域と商品、買うタイミングを分散することが基本です。


暴落時対応:インフレ資産の金なども入れておくと安定資産比率が高まる。暴落時には商品の追加購入も視野に入れましょう。そのために「暴落したら買いたい銘柄」などのリストを作成しておくと◎


投資初心者の方にもやりやすいかなということで、ファンドで個人的なおすすめ商品の例を挙げておきます。


ファンド選びは、感覚や人気ではなく、目的と数値に基づいた選択が鍵です。

自分の目的を明確にする

コストを最小限に抑える

投資対象をしっかり把握する

この3つを押さえておけば、過剰な情報に振り回されないと思います。


○日本の高利回りETFや投資信託

【399A】上場インデックスファンド日経平均高配当株50(愛称:上場日経高配当50)

日経平均高配当株50指数に連動するETFです。予想配当利回りの高い銘柄に投資することで、高いインカムゲインが期待できます。また、既存の高配当系のETFと比較して、信託報酬料率が税抜0.15%(税込0.165%)と低く抑えられていることも特徴です。

【アムンディ・インデックスシリーズ 日本・高配当株】

日経累進高配当株指数は東京証券取引所に上場する約3,800銘柄の中から、

10年以上連続して増配または配当維持を続けている企業を選び、その中で予想配当利回りの高い30銘柄で構成されています。  

全市場から選び抜かれた1%の銘柄に分散投資ができるところ、日経平均に採用されていない銘柄も組み込まれているところもポイントです。

高利回り、高成長を積み立てるイメージ。コストは0.198%。

※SBI証券なら【SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型】信託報酬0.099%とコストも魅力!


○欧米の高利回りを狙う

【日興アセットマネジメント

Tracers DJ USディビデンド100(米国高配当株式)年4回分配型】

高い配当利回りと財務の健全性を兼ね備えた米国企業100銘柄に分散投資できるシュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)のファンドです。※楽天、SBI証券もSCHDのファンド出してます。

【SBI欧州高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)】も良いかと!


○ヘッジの新興国や金

成長力。進行力に投資したいと言う思いがあるなら、低コストでメジャーと言う面ではインドからが現実的なのではないでしょうか。

【SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド(愛称:サクっとインド株式)】【アムンディ・インデックスシリーズ インド株」、「ピクテiTRUSTインド株式】など。


そして金はインフレにも強い資産で地政学リスクや不確実性も追い風になるので個人的にはポートフォリオに入れておきたいイメージです。

【ピクテゴールドETF】

【(1326) SPDR® ゴールド・シェア】は圧倒的に純資産総額が高い長年の実績と巨大な規模、そして確かな裏付け資産による信頼感がある、金ETFの王道。


ほかにも米国高配当ETF(VYM、HDVなど)も利回り4%前後で安定した配当が期待できますし、東証REIT指数連動型ETFなどで分散された不動産収益を得る(特に市場が暴落した際など利回りが上がるので狙ってみては)というのもありだと思います。


ファンドを選ぶときは、運用実績・コスト・純資産の規模も併せてチェックしましょう。

ファンド選びでありがちな注意点としては、

名前が似ていても、投資対象が全く違う場合がある、毎月分配型は手取りの魅力がある一方、元本を削ることもある、新しいファンドは、実績がないため慎重に判断する必要がある、などです。選ぶ前に、必ず「目論見書」や「運用報告書」を一読すると良いと思います。


最後に配当には20.315%の税金(所得税+住民税)がかかるため、税引後利回りで考える必要があります。例えば、4%の利回り→実際の手取りは約3.2%となります。税制優遇ということで、新NISAの利用で分配金や配当の非課税枠を活用されるのも良いと思います。