【週足チャートで】4/7週の相場まとめ | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

【週足チャートで】4/7週の相場まとめ

Ciaoにっこり


先週の米市場で主要産指数は揃って大幅に上昇しました。週足でダウ平均は約5%、ナスダックは7.3% 、S&P500は5.70%と3週ぶりに大幅に反発しています。







関税政策にまつわるトランプ大統領の言動や報道に左右される相場は継続。米中貿易摩擦懸念、

先週はトランプ政権が相互関税を日本時間では9日午後1時すぎに発動。

相互関税第2弾発動されると、税率緩和がなかったことへの落胆から大きく下落しましたが、9日のうち(午後)にトランプ大統領が相互関税を一部の国・地域で90日間停止すると表明。一気に買い戻しが入りました。

関税が停止(猶予期間中の相互関税は一律10%)するのは相互関税に対する報復措置をとらなかった国・地域が対象になる模様です。またホワイトハウスが15カ国・地域から貿易協定案を提示されたと発表したことや、Bloombergが「トランプ大統領が基本関税10%に例外認める可能性」を報じたこと、ボストン連銀のコリンズ総裁が「金融市場が無秩序な状況になれば、連邦準備制度理事会(FRB)は安定化に向けて支援する用意があると述べた」との報道も支えとなりました。いずれにせよトランプ大統領の言動の影響が大きく、それに左右されるボラタイルな相場展開が続いていますね。

また10日にトランプ米政権は報復関税で対抗した中国に対して中国からの輸入品への関税率があわせて145%になると説明したことで中国政府は11日に米国製品に対する輸入関税を84%から125%に引き上げると発表、双方が追加関税を新たに課す報復合戦となっており、引き続き米中貿易摩擦の懸念が相場の重しとなっています。


経済指標はまちまちの結果に。

3月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.4%下落と予想外にマイナスとなった一方で、

4月のミシガン大消費者態度指数(速報値)が50.8と市場予想を下振れしたものの、1年先の予想インフレ率は6.7%と前月の5.0%から上昇、インフレが根強いとの見通しが示される結果となりました。




先週の日経平均株価は週足で195円の下落。5営業日連続で4ケタの値幅を記録するボラタイルな鯨幕相場でした。9日の日経VIは昨年8月以来となる62.46ポイントに急上昇する場面も。

為替市場ではドル売りが続いており、ドル円が一時1ドル=142円台後半と約半年ぶりの円高ドル安水準となったことも相場の重しとなりました。(ドルインデックスの週足も載せておきます。)





金は下落したところは買い場でしたね。3200ドルを始めて超えて過去最高値を更新。安全資産、有事の金といわれる金はいち早く回復しています。そうなると今は相場は有事、という認識なのではと思います。

米長期債(10年債)利回りも大幅上昇となっています。