【週足チャートで】先週の相場を振り返りましょう。
Ciao
先週の相場を振り返りましょう。
先週の米市場で主要3指数は週足ではまちまちの値動き。
ダウ平均は0.95%上がり反発する一方で、ナスダックは3.47%下落し、下落率は昨年9月以来の大きさとなりました。S&P500も0.98%の下落。
トランプ米大統領が27日にカナダとメキシコからの輸入品に25%の関税を3月4日から課す考えを改めて示したことや中国に追加関税を課す方針を示したことで米国内のインフレ懸念や個人消費減速、GDPなど米経済の成長が鈍化するとの懸念が相場の重しとなりました。
先週の経済指標では1月の米新築住宅販売件数は前月比10.5%減と市場予想を下ぶれ、
加えて週間の米新規失業保険申請件数は市場予想を上回って前週から増えたことで雇用懸念も。
米1月コアPCE(個人消費支出)価格指数も前月比で0.3%、前年比で2.6%上昇と予想と同じ数値で、インフレが加速していないことはプラスだったものの、
このところの経済指標が軟調続きで利下げ期待より景気懸念が売り材料となっているようです。それもタリフマン(関税男)による不確実性が嫌気されているからでは。
米長期利回りは7週続落。金融や医薬など関税の影響が出にくいと考えられるディフェンシブ株が買われており、ハイテク株からの資金循環も意識されているようです。
ハイテクは相場を牽引してきたAIバブルの崩壊リスクが意識されて来ています。
マイクロソフトがける相当量のデータセンターのリース契約を解除し始めていてデータセンターの拡大路線を減速させているとのアナリストのレポートからAI成長の先行き不透明感が意識されたほか、
注目された米半導体大手エヌビディアの2024年11月~25年1月期決算で売上高が前年同期比78%増の393億ドル、純利益が80%増の220億9100万ドルと次世代AI半導体「ブラックウェル」の販売好調などからいずれも四半期として過去最高を更新する強い結果でしたが、短期的な利益率悪化をなどが懸念されたことで翌日の株価が8%超下落。半導体やAI関連銘柄の一角が売られ、半導体株SOX指数も6%下落となりました。その後反発したもののエヌビディアの株価は戻しきれていない状況です。
加えて28日にトランプ米大統領がウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、ロシアとウクライナの停戦協議を巡って激しい口論となった模様。予定されていた共同記者会見は中止となるなど「首脳会談でかえって対立が深まる異例の事態」とも報じられており、地政学リスクも意識されています。
先週の日経平均株価は週足で1621円44銭の下落。昨年秋から38000円〜40000円のレンジなので下放れたら大きく動く可能性もあるとセミナーお伝えしましたが、早速下放れてきました。ただ3月は日本株は上がりやすいので買い場探しとなるかも…?
とはいえ円高、NT倍率の低下、海外投資家の売り越しなどの状況を踏まえつつ見ていきましょう。急落したら買い場では。
ポジティブニュースではウォーレン・バフェット氏のバークシャー・ハサウェイが日本の5大商社(三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅)の株式買い増しを検討していると明らかにしたことで5大商社が買われました。
先週はゴールドは週足で今年初めての下落となりましたね。ビットコインは大きく下落。
明日から3月相場入り。引き続きどうぞよろしくお願いします。