【週足チャートで】先週の相場を振り返りましょう。 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

【週足チャートで】先週の相場を振り返りましょう。

Ciaoニコニコ

先週の相場を振り返りましょう。

週足で米市場は上昇、なかでもナスダックは約2.6%上昇となりました。

前週末に日米首脳会談後の共同記者会見でトランプ大統領が貿易相手国から課される関税率と同じ関税を課すという相互関税を導入、新たな関税措置は来週前半にも説明するとしていました。

今週も関税により米国でインフレ再燃、利下げが難しくなるとの警戒感が相場の重しとして意識されるなかでトランプ大統領が「相互関税は13日がビッグデーである」とSNSに投稿し相場が大きく動きました。

貿易相手国に同水準の関税を課す相互課税を指示する覚書に署名したと報じられ、相互課税は米国の貿易赤字が大きい国から国ごとに調査して個別に対応を取るとのことで、調査期間は数週間から数カ月となるということから、関税の発動までに時間の猶予があるとの見込みから懸念が後退。加えて貿易関税はディール、外交問題を解決するための手段であるため米経済の堅調さを覆さないとの見方もあるようです。

米長期金利が低下し10年債利回りは小幅に5週続落となり株式相場を支えました。











経済指標ではインフレ関連の経済指標の発表が相次ぎました。

12日発表の1月の米消費者物価指数(CPI)が前月比0.5%上昇と市場予想も前月の0.4%も上回り、コアCPIも前月比0.4%、前年同月比3.3%と市場予想を上回ったことからインフレの高止まり加速懸念。

13日発表の1月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.4%上昇と市場予想を上回り、前年比3.5%上昇、伸びは前月の3.3%から加速し、予想も上回っています。(昨年12月は0.5%上昇に上方改定された。)

ただPCE指数の算出に使われる医療関連や航空運賃の項目が低下したことから長期金利低下につながりました。

14日発表の1月の米小売売上高は前月比0.9%減と市場予想と前回結果の0.7%増(上方修正)から大きく鈍化し、消費の減速を反映した結果ととられたことが米国経済の先行き不透明感につながったようです。


そして注目すべきは金。貿易関税に関しての不確実性や米中貿易摩擦懸念、インフレ懸念、中国人民銀行の金保有量増加などが追い風となり7週続伸となっています。金先物連続限月は年初来からだけで約10%上昇している模様。

金利が上がっても下がっても株が上がっても下がっても金は上がる、というような状況に見えます。


先週の日経平均株価は週足で362円41銭の上昇でした。

日本企業は決算発表がピークの週となりましたね。個別銘柄の決算絡みの売買が活況でプライム市場の売買代金が連日で約5兆円での推移となりました。週末には2月限SQ算出に絡む先物買いも指数を押し上げました。ただ為替の円高は重しに。

中小型株も底打ちしてきていて、この流れが続くのか注目しています。






14日には弊社のYouTubeチャンネル、投資WEBでも決算動画がたくさん上がっております。月曜日の投資の参考に、ぜひご覧くださいませ。