【週足チャートで】先週の相場を振り返りましょう。
Ciao
先週の米市場は上昇。週足でダウ平均は2.15%の上昇。
22日にS&P500が最高値を更新、ナスダックも節目の2万ポイントを回復しました。
20日の米市場はキング牧師生誕記念日の祝日でした。
トランプ氏が第47代大統領に就任し、就任演説で米国の「黄金時代」が始まるとしており、貿易関税を含めて自国の利益を優先させる考えを示しました。
就任初日には新たな関税の発動見送りと報じられたことから買いが優勢となったものの、
メキシコ・カナダへの関税を検討と関税導入発言が伝わったことで急落するなど関税に関する報道に左右される展開に。
就任初日にたくさんの大統領令に署名をしており、対外開発援助の効率性と外交政策との一貫性評価を行うとして、米国の対外開発援助を90日間一時停止するなどとしていますが、
ホワイトハウス公式を見るとたくさんの更新が確認できますが、ビットコインについての大統領署名がなかったことがビットコインが伸びきれなかった要因では。
また1月21日にトランプ米大統領が発表した最大5000億ドル規模(初期投資は1000億ドル)のAI開発に向けた巨額の投資計画の発表、オラクルとオープンAI、ソフトバンクグループ(9984)と提携して「スターゲート」と名付けたプロジェクトで、関連銘柄が買われました。
ただテスラのイーロンマスク氏やマイクロソフトCEOはスターゲート計画を批判しています。
トランプ2.0への期待感が相場を押し上げたようですが、金や防衛関連が買われていることを見ると地政学リスクも意識されているのでは。
先週の日経平均株価は週足で1480円52銭と大きく上昇。
日銀金融政策決定会合では市場予想通り0.25%の利上げを決定しました。
政策委員の中で一人(中村氏)反対票を投じたもの賛成多数で利上げ決定となり、政策金利は0.5%となりました。0.5%は2008年以来の金利水準です。
利上げ自体は事前に織り込まれており、市場の関心は次の利上げ時期に移っていますが、植田総裁発言でも日銀の経済・物価見通しが実現していけば、それに応じて政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整していく、経済物価金融情勢次第で、予断は持っていないということで、利上げペースは経済・物価情勢次第だという姿勢に変化は特にないように感じます。