【週足チャートで】先週の相場を振り返りましょう。 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

【週足チャートで】先週の相場を振り返りましょう。

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先週の相場を振り返りましょう。

米国株は主要3指数が上昇、3週ぶり反発となりました。特にダウは週足では1549ドル(3.69%)と強い上昇でした。







24年12月の米卸売物価指数(PPI)が前月比0.2%上昇と市場予想を下回り、 

16日発表の24年12月の米消費者物価指数(CPI)でエネルギーと食品を除くコア指数が前月比0.2%上昇と前回24年11月の0.3%から鈍化、前年同月比でも3.2%と前回の3.3%から鈍化しており、インフレ懸念後退から年内利下げ観測が再び台頭してきてリスクオンの流れに。

長期金利の指標である10年債利回りは13日、14日と4.8%台をつける場面もありましたが、そこをピークに急低下したことが相場を支えました。



またイスラエルとイスラム組織ハマスが戦闘停止で合意したとの報道も地政学リスク後退、投資家心理の改善につながった模様です。

個別では15、16日に米銀大手6社が発表した決算が総じて市場予想を上回る良い決算だったことも手がかりとなったよう。


一方で日経平均は週足で738円94銭の下落。

氷見野日銀副総裁の講演と会見の際にはドル円が大きく乱高下する場面もありましたが、来週の日銀金融政策決定会合で利上げをするか否か議論するという特に真新しいことのない内容だったと認識しています。

ただ15日植田日銀総裁の全国地方銀行協会の新年の集いのあいさつで、追加利上げを巡る判断は米国の政策や春闘の賃金動向次第だとの考えを改めて示したものの経済・物価情勢の改善が続くなら政策金利を引き上げて金融緩和度合いを調整するとも改めて表明したこと、

16日の第二地方銀行協会の会合でも「来週の金融政策決定会合で利上げを行うかどうかについて議論し、判断したいと思う」と述べ、

連日の発言に1月日銀金融政策決定会合で利上げがあるのではと言う見方が再燃し、長期金利の指標となる10年物国債利回りが上昇。為替市場では円高進行し相場の重しとなりました。





グッドニュースとしては、金利上昇で銀行株等が堅調だったこと、11月の訪日外国人旅行者数の増加で引き続きインバウンド需要は堅調と言えそうなことでしょうか。

また先週はビットコイン急騰、週足で10%を超える上昇でした。



さていよいよ今週はトランプ大統領の就任式、

そして、米中の中銀イベントがありますので注目してください。