【週足チャートで】先週の相場を振り返りましょう。
Ciao
先月、先週の相場を振り返りましょう。
ダウ平均は月足で3147ドルの上昇。7.5%高。
11月の米大統領選挙では結果が出るまで時間がかかる、接戦となるなどの事前予想が裏切られるトランプ氏が圧勝。
トランプ次期大統領が打ち出す経済政策、減税や規制緩和が米景気に良い影響を与えるとのアメリカファーストの経済政策に対する期待感、また12月のFOMCでの利下げ観測が強まっていることが相場の追い風に。
ナスダックも月足では6.2%高、S&P500は5.7%高でした。
週足でも米主要3指数は上昇、2週続伸となっています。
経済指標を見ると11月の米国購買担当者景気指数速報値はサービス業が57.0と市場予想を上回り、製造業も48.8と市場予想と一致、
11月の米消費者信頼感指数は111.7と前月の109.6から改善、市場予想も上回り、ともにアメリカの景気の底堅さを示す結果となりました。
週間の米新規失業保険申請件数は21万3000件と市場予想(21万5000件)を下回り、10月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前月比で0.2%上昇。市場予想通りで、伸びは前月と同じで、総じて堅調な米市場を示す経済指標が続いていると言えます。
トランプ次期米大統領が中国からの輸入品に10%の追加関税をかけ、メキシコとカナダに対して25%の関税を課すとSNSで表明するなど、先週はトランプ発言でも相場動きましたね。日本市場オープン前だったので日経平均も為替も動きました。前回のトランプ政権を思い起こさせる「トランプ氏の発言で相場が突然動く」懸念は来年もありそうです。貿易関税で輸入コスト増から米自動車大手「ビッグスリー」の時価総額は約90億ドル消失すると試算されているよう。
ただ財務長官に指名されたスコット・ベッセント氏がトランプ氏の政策を穏健に実現していくとの期待感もありリスクオンの状況が続いているようです。トランプ氏の人事は注目してみると来年の政権運営への意図が汲めるのではと思います。
また26日にイスラエル治安内閣がレバノン停戦合意を承認したと報じられ、中東情勢に絡んだ地政学リスク後退ととられたようです。
今週末は感謝祭、ブラックフライデーと米市場が休場や短縮取引などで参加者が減った面があり、クリスマスラリーへつながるのか年末相場がどうなるのか注目です。
先週の日経平均株価は週足で75円82銭の下落。3週続落です。貿易関税や12月の日銀金融政策決定会合での利上げ観測の高まりから為替市場でドル円が1ドル=149円台まで下落したことも相場の重しとして意識されており、最高値更新の米市場と比べると冴えない値動きが続いています。