【週足チャートと】先週の相場を振り返りましょう。 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

【週足チャートと】先週の相場を振り返りましょう。

Ciaoにっこり


先週の相場を振り返りましょう。

先週、週足で米主要3指数は揃って下落。

ハイテク、特に半導体が総じて弱く、SOX指数が大きな下落となりました。











米商務省がTSMCに対して中国の顧客への先端半導体の出荷を止めるように命じたと伝わったことでTSMC下落したことなどが半導体売りにつながったよう。

一方先週上昇したといえばビットコイン。暗号資産フレンドリーなトランプ新政権により暗号資産の規制が緩和される見通しで、アメリカ証券取引委員会(SEC)の措置での締め付けが緩むなど環境が変化する期待感から暗号資産が買われており、特にリップル(XRP)の値動きは象徴的だったのでは。





株式市場全体ととしては大統領と上下両院すべてを共和党が取る「トリプルレッド」が実現し、

トランプ氏の規制緩和や現行の所得税減税の恒久化、暗号資産の規制緩和、法人税減税など政策が実現がしやすくなることへの期待は高い状態が続いています。

ただ移民政策の強化や特に中国への関税引き上げなどで米中貿易摩擦懸念も意識されているようです。

先週月曜はトランプラリーの流れから上昇しましたが利確売りなどもありピークアウトしているような値動きに見えます。

米国の物価上昇圧力が根強く残るなか、パウエルFRB議長が利下げを急ぐ必要はなく慎重に進める姿勢を示し、シカゴ連銀のグールズビー総裁らFRB高官も相次いで同様の姿勢を示していることから12月の利下げ見送り、来年の利下げペースが緩やかになる可能性が意識されて利下げ期待が後退、長期金利が上昇しました。


経済指標を見ますと、

10月の米消費者物価指数(CPI)は前月比で0.2%と予想と前回と同じ数値となりました。コアも0.3%で予想と前回と同じ数値です。

米10月PPIは前年同月比2.4%、コアが前年同月比3.1%とどちらも予想を上回りました。

米新規失業保険申請件数は、21.7万件(予想22.3万件)と、予想より良い結果でした。

10月の小売売上高が7188億6700万ドルと前月比0.4%増となり市場予想を上回り(9月分も上方修正)、11月の製造業景況指数は31.2と、市場予想を大幅に上回ったことで、

総じて米経済の強さが確認されるとともに金利が高止まりするとの見方も強まりました。

トランプ次期米大統領の人事も進行しており、ニュースでも取り上げられていますが、対中強硬派と見られるマルコ・ルビオ氏などの起用で米中貿易摩擦懸念が高まっており、また厚生長官にコロナワクチンの陰謀論者とも言われるロバート・ケネディ・ジュニア氏を起用すると発表、新型コロナウィルスの開発などに携わった製薬会社を中心に売られる展開となりました。

先週の日経平均株価は週足で857円46銭の下落でした。



今週は20日のエヌビディアの第3四半期(8~10月)決算発表に注目です!