【週足チャートで】先週の相場を振り返りましょう。
Ciao
先週の相場を振り返りましょう。
先週の米市場はまちまちの値動き。
週足では、ナスダックはほぼ横ばいですが、わずかながらに7週続伸。22日の取引時間中に最高値を更新する場面も。(終値ベースでは最高値は更新せず)一方ダウとS&P500は7週ぶりに反落となりました。
ダウ平均は2.7%、1161ドルの下落でした。
小型株のラッセル2000は軟調。
IMFが24年と25年の米国の経済成長見通しを上方修正したことや2024年7-9月期決算への期待感、ソフトランディング期待が相場を支えているものの、
米景気の底堅さを示す経済指標が続くなかで米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが緩やかになるとの見通しで米長期金利が上昇していることが相場の重しとなっています。
ベージュブック(地区連銀経済報告)では、米国の経済活動はほぼ横ばいとのことでほとんどの地区で変化がみられなかったと総括しています。リセッションの懸念がどうなっていくのかは注視していきたいところです。
個別ではマクドナルドの商品が大腸菌の集団感染(O-157との報道)と関連していると報じられマクドナルドの株価が下落していることも指数の重しとなったようです。
テスラの7-9月期決算が3四半期ぶりの最終増益となったことやイーロン・マスクCEOが2025年の販売について2024年よりも2、3割大きくなるとの強気の見通しを示したことが好感され株価が急騰。テスラ株の上昇によりマスク氏の資産は2703億ドルとなり世界首位となったことが報じられています。
またエヌビディアがAI向け半導体への旺盛な需要見通しから22日に最高値を更新、25日にアップルを抜いて時価総額が再度世界首位となっています。(それもあってSOX指数は週足で上昇。)
先週の日経平均株価は週足で1067円83銭の下落。
為替は円安方向に振れたものの、プライム市場の売買代金は連日3兆円台と低迷しており、10月27日に投開票を迎える衆議院議員総選挙で自民・公明党の過半数割れが懸念されて様子見ムード、軟調となりました。
今回の衆院選では与党で過半数をとれるかが1つの焦点となります。
与党が279議席から議席数を増やせば株高
もし3分の2以上となる310議席以上を確保できた場合には株価は跳ねる可能性も。
議席数が減少した場合、
絶対安定多数といわれる261議席以上を維持→株式市場への影響は限定的、むしろこれまでの懸念が払拭されて買い戻されるかも?
衆議院定数465の過半数にあたる233議席に届かない場合→石破ショック再び?
まもなく午後8時に投票が締め切られ、その後開票されることとなります。
今夜遅くからあすの未明にかけて大勢が判明する見通しとなっており、注目です。