【週足チャートとともに】先週の相場を振り返りましょう。
Ciao
先週の相場を振り返りましょう。
週間では主要3指数が上昇。
金曜に上昇した分だけ上がったような形です
前週発表の経済指標は13日の米国生産者物価指数(PPI)は前年比2.2%上昇と予想を下振れ、コアPPIも前年比2.4%上昇と予想より悪い結果、
14日発表の7月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比で2.9%上昇と予想を下回り(前月比0.2%上昇)とどちらもインフレ鈍化を示す結果だったことが好感されました。
また15日発表の7月の米小売売上高は前月比1.0%増と市場予想を上回ったほか、小売り大手ウォルマートの決算で売上高が予想以上だったことで個人消費が堅調であることが示されたほか、
16日に発表されてミシガン大消費者態度指数(速報値)が67.8となり、市場予想や前月の確報値の66.4を上振れたことで、
インフレは落ち着いてきており、過度な景気後退への警戒が和らぎ、ソフトランディングとなりそうだという期待感から下落を取り戻す動きが継続。
今週は20日発表の8月フィラデルフィア連銀非製造業活動の悪化で景気減速懸念が再燃するも、注目された23日にカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でパウエルFRB議長が「政策を調整する時が来た。方向性は明確であり、利下げのタイミングとペースは今後入手するデータ、変動する見通し、そしてリスクバランスに左右される」との発言をしたことを受けてFRBの利下げ観測が一段と高まったことやソフトランディング期待が相場を支えました。
週末23日の米市場は上昇し、ダウ平均は前日比462ドル30セント高の4万1175ドル08セントと反発。
パウエルFRB議長発言から米長期金利は低下し、ドル円も下落、週間では23日の上昇が効いた形です。
先週の日経平均は週足で301円60銭の上昇。夏休みらしく商いが細る中でボラティリティは高めに行ったり来たりした印象。
23日に行われた衆議院金融財政委員会での植田日銀総裁の発言では市場は引き続き不安定な状況であると言及した上で金融政策に関しては内田真一副総裁との間で違いはないとハト派寄りなスタンスを示したほか、「市場動向が経済・物価に与える影響を見極めつつ、金融緩和の度合いを調整する基本的な姿勢は変わらない」と述べて無風で通過したといえることが買い安心感につながったようです。