ケインズの格言 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

ケインズの格言

今日は午前中に円相場は対ドルで1ドル=110円台と、
2008年8月25日以来の安値水準を付けましたね[みんな:01]
円安進行を受けて買いが入ったものの、
香港民主化デモへの警戒感や日銀の追加緩和期待の後退などが重しになっており、
上値は利益確定売りに抑えられ、
日経平均株価は前日比91円27銭安の1万6082円25銭と続落しました[みんな:02]
とはいえ、押し目買い意欲は引き続き根強いとみられます[みんな:03]
朝方発表された9月の日銀短観は、
景況感を示す代表的な指標の「大企業・製造業」の業況判断指数(DI)が2四半期ぶりに改善しました[みんな:04]
しかし実質的にはほぼ横ばいで、
予想していたほど悪くなかったという程度のようです[みんな:05]
明日は現地2日にECB(欧州中央銀行)理事会、週末3日には米9月雇用統計と重要なイベントを控え、
様子見ムードが先行する可能性もあります[みんな:06]
今月下旬には本格化する9月中間決算発表で実際経済がどうなってるのか数値化されることになりますね[みんな:07]
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今日は先輩アナリストに伺った格言について[みんな:08]
投資家でもあったケインズの投資格言には、
有名な「美人コンテスト」の他に、
「不合理な市場」(市場というものは投資家が支払い能力を保てるより長く不合理でいられる)があります[みんな:09]

「 株式投資とは美人コンテストである。この投票で賞金を得るには、あなたが美人と思う人が重要なのではなくて、多くの人々がどんな女性を美しいと思うかが重要であり、あなたの好みとは無関係である。相場の時価は美人投票の結果である。」

「株式投資は美人コンテストに似ている」というのは、
投票する人は、他の人は誰に投票するだろう、とまず考え、
次に、他のみんなも同じように他のみんなと同じ美人に投票したいと思っていますので、
本命が優勝するとは限らないわけです[みんな:10]

先日電撃移籍した世界最大の債券運用会社ピムコの最高投資責任者ビル ・グロース氏は、
かつて米国債の最大の購入者である米国連邦準備理事会(FRB)が購入を停止するのだから、
米国債は下落する、という合理的な相場観の下、
米国債を売り払いました[みんな:11]

でもその後、不合理な米国債市場は、暫くは上昇傾向となり、
グロース氏の予想は外れましたね[みんな:12]

私はケインズの格言では、
「この世で一番むずかしいのは新しい考えを受け入れることではなく、古い考えを忘れることだ。」
というのが好きです[みんな:13]