国産HⅡAロケットが先日打ち上げられました。
周知の事と思いますが、これは日本が誇る三菱重工製でございます。
このロケットを製造していますのが、名古屋にあります飛島工場、大江工場でして、先日某会の視察会で見る事が出来ました。
普段身近に無い、航空宇宙産業は自動車産業が50兆円の市場としたら、その2%の約1兆円の規模だそうです。
そのなかで、三菱重工のシェアは断トツでして5000億円程をしめているとの事です。
日本のロケットの発射成功率は・・・・ 93.6%との事でして、
中国91.2%、ロシア88.1%、Delta94.6%と中々検討しております。
この成功率を支えるのは、ここ三菱重工の工場の、開発もさる事ながら、製造技術の高さであるとあらためて実感いたしました。
ここでロケットについて知りえた話ですが、
ロケットの外板には、アルミニウム、CFRP、PIF(断熱材)が組み合わされて使用されておりまして、それは、
ロケットを軽量化し少ない燃料で打ち上げる為と
燃料には液体水素を使用しており、水素を一定の温度(-253度)に保つ必要がある為です。
アルミニウムの板圧は2mm程しかなく、徹底的に軽量化され、
強度を上げる為に裏側にアイスグリット構造というダイヤ型のフランジを幾つも溶接した独特の構造を採用しており、そのダイヤの中に断熱材が施されます。
このアイスグリット構造のアルミパネルは、大江工場の大型自動機でパネル自体が製造され、それは総延長50mほどある専用の贅沢なラインで御座いました。
恥ずかしながら始めて知ったのですが、
ロケットの重量の内、機体部分が占める部分は、10%程しかなくそれ以外は燃料とは驚きました。
缶ジュースの缶部分が7%程度らしいのでそれと同じイメージかと>思います。
因みに、飛行機は機体部分が40%程あるそうです。
燃料には-253度で保存された液体水素が、酸化剤として-183度で保存
された液体酵素が使用され、
打ち上げ時には夫々530L/秒、190L/秒使用されるとの事です。
すごい燃料使用量です。
最後に、ロケットがどうして切り離されるのか。
それは、
切り離される上段の、下段との接合部分に火薬が仕組まれており、
それ爆発し下段のスプリングをおし、その反力で上段が切り離されます。
今回は普段知り得ない世界に足を踏み入れて、大変有意義な工場見学となりました。
2010-5-28 afrenoon
