一夜明けましたがル・ブレ役で出演したフィオーレオペラ協会《シラノ・ド・ベルジュラック》昨夜終演しました。写真は東京国際フォーラムの舞台からの景色。今回はホールC。







楽屋口の入り方が分かりづらいホールですが一昨年ディズニー・オン・クラシックで何度も通ったおかげでスムーズに進めました。ホールCでも十分デカいのにほんの2年前にもっとデカいホールAで公演をしてたなんて夢の様です。


このお話を頂いた時『シラノ・ド・?何ちゃらかんちゃら』と話していたら母から「『シラノ・ド・ベルジュラック』な。」と有名な戯曲である事を伝えられ、自分の知識の無さを思い知りました。僕が演じるル・ブレはシラノに心酔する友人で彼を看取る男の役。歌う場面はそれほど無いのですがずーっと舞台にいて、状況が変わる度に歌う受けの芝居の役でした。演劇界でも有名な作品をオペラ化するのはとても大変。難解な音楽に四苦八苦しました。皆様大変ですが特にシラノ役は音楽的にも分量的にも相当な負担で上演機会が少ないのには理由があるのだなと感じました。


今回の公演は国立音大の声楽科でゴールデンエイジと言われている二期会、藤原歌劇団を初め国内の主要な劇場で大活躍の先輩達が多数出演。同時に助演で僕の10以上下の若い歌手の皆さんが歌っていて、僕も10年以上前に初めてフィオーレに関わって今回のタイトルロールの村上さんなど多くの先輩達の歌を聴いて刺激をもらったものだと感慨深い思いでした。ゴールデンエイジの先輩達はこれからベテランの世代になっていくのだろうし、僕等の世代でも中心で歌う仲間が増えてきています。無自覚ですが必死に歌って行く中でオペラというジャンルの舞台が引き継がれていくのかもしれません。これからも愛情を持って舞台を作りたいです。