即位の礼 | 佐野みつひこ のオフィシャルブログ

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所沢市議会議員(1期目)
会派「自由民主党・無所属の会」
自由民主党公認
前回、最下位当選!
所沢市の未来に責任!今こそ身を切る改革の断行を!!

本日、皇居で令和の御代替わりのための「即位の礼」が行われました。本日を祝日扱いにした上で、宮中三殿で拝礼を済ませ(神々と皇祖皇宗に即位を報告し)、その後、高御座から全ての臣民と全世界から招いた国賓に対して即位を宣言する国事行為の儀式です。さらに来月14日の大嘗祭を執り行うことにより、名実ともに御代替わりとなるのです。新天皇皇后両陛下におかれましては、まことに祝着至極にございます。市役所に記帳にも行って参りました。


令和の時代、私たちは新たな体制のもとで、皇室典範の改正議論を進めなければなりません。一見地味な議論に見えますが、保守派にとって本当に変えたいのは憲法よりもむしろこちら側だったりします。


というのも今の(日本国憲法下の)皇室典範というものは、とても皇室典範を名乗れるようなものではない「インチキ典範」だからです。現在の皇室典範は日本国憲法下に留め置かれたものです。「日本国憲法第2条と第5条に基づいて、皇位継承及び摂政に関する事項を中心に規律した皇室に関する日本の法律」です。要は所詮日本国憲法下の一法律に過ぎないものであり、本来の皇室典範とは全く異なるものなのです。


本来の皇室典範とは、「皇室に関する制度・構成等について規定した家憲」です。家憲(家の憲法)、つまり「天皇家の憲法」なのです。そして当時は大日本帝国憲法と同格として並立し、独立して存在しているものでした。つまりたかが憲法を改正したところで、もっと言えば憲法が無くなってしまったとしても、有効であり続ける神聖不可侵の家憲なのです。これこそが皇室典範の皇室典範たるが所以です。


一方、現在の皇室典範は日本国憲法下の一法律に過ぎませんから、国民的議論やら何やらでいくらでも改正が可能なのです。


政府だとか政治家などのような単なる臣民に過ぎない身分の者達が、皇室典範を改正できる事それ自体が極めて問題なのです。しかし、そうだとしても、ご皇室を最低限のところで護持していく事を優先させる為に、「皇室典範改正」をやらないといけないというのが、今の保守派の立ち位置の複雑さです。


これは憲法改正議論にも言えることで、そもそも日本国憲法を無効であるとする論者にとっては本来、憲法改正は反対の立場であるはずです。反対というか、そもそも存在自体が悪である日本国憲法の、9条だろうが1条だろうが多少条文を変えたところで、その存在自体が間違っているのだから改正自体に正当性は無いだろうという議論です。しかし、そういう立場の人でもいざ憲法改正の国民投票になれば憲法改正に賛成を投じざるを得ないというわけです。

「そもそも無効新憲法制定憲法9条改正→91項を残して2項改正→912項両方残して3項に自衛隊明記」と最終防衛ラインをどんどん下げてでも、究極的に護りたいものを護る戦略を採って渋々妥協をしているわけですね。


そういった意味でも私は皇室典範はきちんと改正すべきだと考えます。もちろん、女性宮家だとか女系容認には断固反対致します。改正論議で最も重要なのは皇室典範を憲法とは別枠の存在として切り離すことです。これをやらない限り、保守派の改憲論議の本音である「日本国憲法の第1条改正(国民主権天皇主権)」を仮に実現できたとしても、あまり意味はないことになってしまうからです。(なぜ天皇主権に正当性があるのかについては昭和10年の天皇機関説事件とか国体明徴問題あたりの文献を読み解いて解説しないといけませんし、ここでそれをやると数万字ではきかなくなるので省きます。ひとつだけ言わせて頂くと天皇主権=全体主義ではないということで、むしろ最も民主主義に近いのが天皇主権だということです。それはさておき)


それに1条改正は国民的議論という土俵では9条改正とか核武装などよりも更に理解を得にくい高いハードルがあるのが現状です。よって、やはりここは国民の多くがあまり抵抗を感じていないのにも関わらず、ある意味において1条改正よりも重い意味を持つ皇室典範改正に着手をしてしまった方が良いと思うわけです。

集団的自衛権の行使容認をお題目にすると通るものも通らないので、安保法制という風に文言を変えて策定し、事実上の集団的自衛権行使容認の体制を作ったあの成功体験に学ぶべきだと思うわけです。


あとこんなおめでたい日にこんな事を言うのも何なのですが、敢えて言わせて頂ければ、天皇陛下が高御座から下部にいる三権の長らに即位を宣言することは国民主権に反するとか憲法違反だとか、そういう批判があるということを、わざわざ大手メディアが中継中に報じていることには、強烈な違和感を覚えてしまいました。極めて失礼だと思います。ここで私は何度も申し上げていますが、内閣総理大臣というものは、「内閣の理(ことわり)を総()べる、大きな臣(しん=しもべ)」に過ぎません。では誰の「しもべ」なのか、と言う事を理解せねばならないでしょう。そうすれば高御座から上から目線で即位を宣言することがどうのこうのなどという批判が、いかに浅ましいものかが分かると思います。


あともう一つ、これは政治判断になるのでしょうが、韓国や中国に即位の礼の招待状を出しておきながら、台湾国には出していないのは、とても残念だと思いました。政治判断でどうにかならなかったものでしょうか。台湾国の蔡英文総統は、たびたび日本語でツイートをするほどの大の親日家です。また台湾国は、政財界の有志で天皇陛下の即位の礼をお祝いするため、昭和天皇が皇太子時代に行った台湾行啓の際に直接植えられた桜や竹、ガジュマルの苗木を日本に寄贈するという計画を進めています。

一国二制度などというくだらない理由で、こういう親日国を呼ばないのは、とても悲しいことだと思います。


あと、個人的には1223日がもうなくなるというのも、ちょっと寂しい気もします。

当時皇太子であらせられた上皇陛下のお誕生日に合わせて殉国七士を虐殺するという、韓国ですら思いつかないような酷い嫌がらせをやってのけたGHQのせいではあるものの、そのおかげで(というべきではないのかもしれませんが)、平成の時代は、毎年1223日に皇居へ赴き、陛下の御言葉を頂戴したその足で東池袋中央公園(巣鴨プリズン跡地)へ行って殉国七士の命日にその忠君の功を顕彰するというのがワンセットのイベントだったものですから、やはりこれが無くなるというのもなかなか寂しいというのが本音の所です。


いずれにせよ、令和の新時代、皇国臣民として気持ちを新たにしてスタートできればと考えております。まずは12月議会に、強烈な一般質問を準備させていただいておりますので、乞うご期待ください。


ということで、

天皇陛下万歳!

天皇陛下万歳!

天皇陛下万歳!🎌


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