ドラマ特別企画「帰郷」を観た(ネタバレ注意)
渡哲也・渡瀬恒彦という兄弟俳優の40年ぶりの共演ドラマ…らしいw
脚本・久松真一 監督・村田忍 音楽・遠藤浩二
出演は他に富司純子・大竹しのぶ・内田有紀・柄本明・寺田農など。
弟(渡瀬恒彦)は天才肌だが家庭を顧みない外科医。兄(渡哲也)も外科医だが弟に比べれば
凡才の域を出ず、弟が海外へ出張している大晦日に発症した、弟の一人娘の心臓弁膜症(?)の
手術に失敗、娘を死なせてしまう。
日頃から「医者は優秀なだけでいいのか?いざというとき家族を守れなくてどうする?」と
家庭を顧みない弟を叱咤していた兄は、「兄貴のせいで娘は死んだ!」という言葉に
一言もない。
それから約20年の歳月が流れ…兄は父の医院を継ぎ、弟はさすらいの果て、九州大分は
国東(くにさき)半島で、無医村の医者として暮らしていた。
そんな弟が20年ぶりにふるさと・市川市行徳に帰ってきたのは、国東の診療所の
後継者を探すためもあったが…。
さすがに大物兄弟俳優の共演だけあって物語は圧巻、また周りを固めるベテラン俳優陣が
いい演技をしていた。特に柄本明と大竹しのぶが出色。大竹しのぶはあの「いやみ」なほどの
「善人ぶりっこ」な演技が影を潜めた気がする。
下はYoutubeより転載。渡哲也氏の「ひとり」。懐かしくて拾ってきてしまいましたw
物語冒頭、2,3分を見逃してしまったのでなんとも言えないが、弟の娘の死に関しては
詳しい状況がわかっているものの、妻(古手川祐子)の死に関してはあまり触れられていない。
「娘が死んですぐ」弟は出奔したような演出だったのだが…。
二時間ちょいのドラマ枠ではどうしても細かいとこまでは表現しきれない、みたいなところが
あるのは事実。柄本明の「親子の和解」も「直接的には」シナリオに何も関係してこないし…w
兄の娘(内田有紀)の、突然の発症→手術が兄・弟の20年を超える確執→和解への
直接の引き金になるのだが、あまりにも内田有紀の病気が突発すぎて(腸捻転だから
仕方ないのだけれどw)あまり説得力がない。
柄本明の病気(すい臓がん)と息子との和解の話はすっ飛ばして、渡・渡瀬兄弟とその娘(幼くして死んだ弟の娘と大きく成長して結婚しようとしている兄の娘)の話に絞ったほうがよかったような気もする。この息子役が徳重聡(石原プロ)なので、なんとなく無理やり詰め込まれたエピソードっぽいw
弟が執刀することに対して「もしかしたら死んだ自分の娘の復讐を果たすためにわざと失敗するんじゃないか」という疑念を抱く兄の心、とかあっても良さそう(手術の時の渡の演技にはなんとなくそういう部分が垣間見えるが表には出てこない)。
成長した自分の娘に、弟の死んだ(自分が死なせたと思っている)娘の姿を投影させているから、娘の結婚にも素直に理解を示せない、という演出は泣ける。娘が連れてきた相手というのがまた、子連れの風采の上がらない男だしwww
ちなみに自分は渡瀬恒彦という役者は好きだが、渡哲也という役者は好きではない。自分ばっか「ええ格好しい」の役柄が多いからw いや、渡さんのせいではないですけどね。脚本とかの問題だし。
でも10年前だったらたぶん、この物語の設定は「天才肌の兄と凡才の弟」で、立場が逆になっていたんじゃないかなぁ…w
外科医なんだけど、難しい手術に関してはほぼなんの力も持たない医者(20年前の手術失敗以来、外科手術はやっていない)の役を、渡哲也がやっているところが興味深かった。
ちなみに自分は今、千葉県市川市に住んでいるが、劇の舞台となった「行徳」は目と鼻の先。そして、さすらいの果てに弟医者がたどり着き、そこで「自分を取り戻す」役目を果たしている大分県の国東半島は、自分の母親の出身地である(母の実家は海の近くではなくもっと山の方だが)。そういう背景もあって、面白く観させていただいた。
脚本・久松真一 監督・村田忍 音楽・遠藤浩二
出演は他に富司純子・大竹しのぶ・内田有紀・柄本明・寺田農など。
弟(渡瀬恒彦)は天才肌だが家庭を顧みない外科医。兄(渡哲也)も外科医だが弟に比べれば
凡才の域を出ず、弟が海外へ出張している大晦日に発症した、弟の一人娘の心臓弁膜症(?)の
手術に失敗、娘を死なせてしまう。
日頃から「医者は優秀なだけでいいのか?いざというとき家族を守れなくてどうする?」と
家庭を顧みない弟を叱咤していた兄は、「兄貴のせいで娘は死んだ!」という言葉に
一言もない。
それから約20年の歳月が流れ…兄は父の医院を継ぎ、弟はさすらいの果て、九州大分は
国東(くにさき)半島で、無医村の医者として暮らしていた。
そんな弟が20年ぶりにふるさと・市川市行徳に帰ってきたのは、国東の診療所の
後継者を探すためもあったが…。
さすがに大物兄弟俳優の共演だけあって物語は圧巻、また周りを固めるベテラン俳優陣が
いい演技をしていた。特に柄本明と大竹しのぶが出色。大竹しのぶはあの「いやみ」なほどの
「善人ぶりっこ」な演技が影を潜めた気がする。
下はYoutubeより転載。渡哲也氏の「ひとり」。懐かしくて拾ってきてしまいましたw
物語冒頭、2,3分を見逃してしまったのでなんとも言えないが、弟の娘の死に関しては
詳しい状況がわかっているものの、妻(古手川祐子)の死に関してはあまり触れられていない。
「娘が死んですぐ」弟は出奔したような演出だったのだが…。
二時間ちょいのドラマ枠ではどうしても細かいとこまでは表現しきれない、みたいなところが
あるのは事実。柄本明の「親子の和解」も「直接的には」シナリオに何も関係してこないし…w
兄の娘(内田有紀)の、突然の発症→手術が兄・弟の20年を超える確執→和解への
直接の引き金になるのだが、あまりにも内田有紀の病気が突発すぎて(腸捻転だから
仕方ないのだけれどw)あまり説得力がない。
柄本明の病気(すい臓がん)と息子との和解の話はすっ飛ばして、渡・渡瀬兄弟とその娘(幼くして死んだ弟の娘と大きく成長して結婚しようとしている兄の娘)の話に絞ったほうがよかったような気もする。この息子役が徳重聡(石原プロ)なので、なんとなく無理やり詰め込まれたエピソードっぽいw
弟が執刀することに対して「もしかしたら死んだ自分の娘の復讐を果たすためにわざと失敗するんじゃないか」という疑念を抱く兄の心、とかあっても良さそう(手術の時の渡の演技にはなんとなくそういう部分が垣間見えるが表には出てこない)。
成長した自分の娘に、弟の死んだ(自分が死なせたと思っている)娘の姿を投影させているから、娘の結婚にも素直に理解を示せない、という演出は泣ける。娘が連れてきた相手というのがまた、子連れの風采の上がらない男だしwww
ちなみに自分は渡瀬恒彦という役者は好きだが、渡哲也という役者は好きではない。自分ばっか「ええ格好しい」の役柄が多いからw いや、渡さんのせいではないですけどね。脚本とかの問題だし。
でも10年前だったらたぶん、この物語の設定は「天才肌の兄と凡才の弟」で、立場が逆になっていたんじゃないかなぁ…w
外科医なんだけど、難しい手術に関してはほぼなんの力も持たない医者(20年前の手術失敗以来、外科手術はやっていない)の役を、渡哲也がやっているところが興味深かった。
ちなみに自分は今、千葉県市川市に住んでいるが、劇の舞台となった「行徳」は目と鼻の先。そして、さすらいの果てに弟医者がたどり着き、そこで「自分を取り戻す」役目を果たしている大分県の国東半島は、自分の母親の出身地である(母の実家は海の近くではなくもっと山の方だが)。そういう背景もあって、面白く観させていただいた。