それは、突然だった。
月曜日、仕事に行く前。
トイレに行って小用をたし、トイレのドアノブに手をかけたとき。
急激に左の腰、背中側にぐおおおおぉって強い痛みが!
え、え?
なんなの、なんなの、いたたたた……
立っていられず、よろよろ居室に戻って床に倒れこむ。
今まで経験したことのない痛みに恐怖感が増して、頭の中は「どうしよう」でいっぱいになって。
この症状で、なんでもないことはない。
場所は、腎臓? それともすい臓? とにかく背中側の臓器がおかしくなってるって思った。
尿管結石かもしれないって考えはすぐに頭をかすめたけど、違うかもしれない。
少なくともとても自分で車を運転したり、歩いたりして病院に行ける状態じゃないってことはわかった。
じゃあ、タクシー?
普段健康だから、かかりつけのお医者さんなんてないし、そもそも、内科ってどこにある?
これは……救急車にお願いするしかないのでは。
119番。自分のためにここに電話するのは、人生初。
決心するまでに、1~2分は迷った。
本当に、本当に、自力で受診は無理なのか、緊急を要するのか。
答えは……はい。
火事ですか救急ですか、みたいなことを聞かれたと思う。
問いに順番に答えながら、這って玄関まで行って開錠して、
そのまま廊下にひっくり返って到着を待ちました。
救急隊のかた、3人くらい入ってきたと思うけど、あとはよく覚えてない。
血圧はかったり、ほかにもあれこれされた気がする。
担架に乗せられて、いざ、病院へ。
痛い。ひたすら痛い。アブラ汗がだらだら出る。
救急隊のお兄さんが、
「あと五分くらいで病院に付きますよ!」とか
「深呼吸をしてください。はい、上手です」とか
励ましてくれる。
ほんと、神様だ……
病院に着いてからは、硬い台に寝させられたまま、
血を抜かれ、点滴を入れられ、
CTやらなんやらあっちの検査室こっちの検査室を移動して(ここもほぼ何がなんだかわからない状態)
その間も痛くて丸まったり、吐いたりしながらウンウンうなってた
で、検査の結果、「石がありますね」って。
やっぱり尿管結石かって思った。
私の父がね。私が子どものころから3年に一度くらい苦しむんですよ。
体質が遺伝したんだ。
で、ここからなんだけど 笑
周りに何人もいた看護師さんとかドクターとか、すーっていなくなった。
わかる
命にかかわらないもんね。
座薬入れられて、「泌尿器の外来で受診してください、案内しますね」って。
でもって、激混みの外来のベンチで座って(横になるベッドすら用意されない)
数十分置きに襲ってくる痛みに耐え、ゲロ袋片手に、ハァハァいいながら待つこと3時間。
この時間がほんっとうに苦しかったよ!!!
やっとこさ、外来の診療を受けて
「水をたくさん飲んで、ジャンプね」って、さ。
ジャンプ?
「少しでも早く石がでるように」
ジョークじゃないらしい。
で、フラフラ会計を終えて、外に出ようとして、気が付いた。
……帰りのアシがない。
そして、職場から何度も着信してる。スミマセン。それどころじゃなかったんですよ。
ボッサボサの頭で、はだしで、タンクトップと短パン、サンダルで、タクシー乗りましたよ。はい。
それから3日間は、夜昼なく苦しくて、なんとか座薬で痛みを減らすっていう。
いつの間にか石は出たらしかったけど、腎臓の腫れがおさまらなくて結局一週間お休みしました。
先日、またCTをとって、石がないことを確認しました。
さんざんだったよ、8月は!
もう二度となりたくないから、食生活に気を付けて(もともと気をつけてたけどさらに)過ごそうと思います。
でもたぶん繰り返すんだろうな、体質遺伝で。
あの痛み、怖いです。